>>的中率60%以上!今年度の北海道公立高校入試「理科」はここが狙われる!家庭教師のそらの予想出題分野
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講評:易化
2024年の理科は、難しかった昨年より易しいセットでした。
有名問題集『塾技 理科80』の内容をかなり易しくしたような内容です。
典型問題ばかりで、問題集や過去問の演習に励んできた子は、今回の試験は良い思いが出来たのではないでしょうか。
本問の解説記事を書いて、塾の授業ではなく問題集に打ち込むことが、合格への近道だと改めて感じました(もう皆さん分かっているから、塾に行く人が減ったのだと思います)。
■レベル10:なし
■レベル9:なし(参考:2022年神奈川県公立高校入試「理科」)
■レベル8:2023年、2020年 、2018年
■レベル7:なし
■レベル6:2024年、2022年、2021年
■レベル5:2019年、2017年、2014年、2013年
■レベル4:2016年、2015年
■レベル3:なし(参考:2021年 中学3年北海道学力テスト総合C「理科」)
■レベル2:なし(参考:2022年 中学3年北海道学力テスト総合C「理科」)
■レベル1:なし(参考:総合ABC、学テなど)
大問1 小問集合
問1(1)①
解答:大きさ
問1(2)②
解答:単体
問1(3)③
解答:気孔
問1(4)④
解答:鉱物
問1(5)⑤
解答:光源
問1(6)⑥
解答:酸化
問1(7)⑦
解答:感覚
問1(8)⑧
解答:地質
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問2
解答:①とけやすく、②小さい
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問3
解答:オ
解説:
以下の例を覚えれば大丈夫です。
シダ植物の例:イヌワラビ、スギナ、ゼンマイ
コケ植物の例:スギゴケ、ゼニゴケ
問4
解答:135J
解説:
消費電力 P[W] = 3V×0.15A
電力量 W[J] = P[W]×t[s]=3V×0.15A×300s=3×15×3=45×3=135J
問5
解答:0.5m2
解説:
60N÷120N/m2=1/2=0.5m2
大問2 体細胞分裂と細胞周期<生物>
★家庭教師のそらの予想は「遺伝」なので、4分の1ほど的中しました!
問1
解答:(正答例)子には親と同じ染色体が受けつがれるため、親と同じ形質が現れる。
解説:
解答例のとおりです。「遺伝子」という語句が指定されたら、解答例の「染色体」の部分を「遺伝子」に書き換えればOKです。
問2
解答:(正答例)1つ1つの細胞が離れ、重なりが少なくなるため。
解説:
塩酸で解離→染色液で染色→カバーガラスで押しつぶして細胞どうしの重なりをなくし観察しやすくする
以上の流れが、問題集によく書かれている内容です。
しかし今回は問題文に「細胞が観察しやすくなる。」とあるので、「細胞どうしの重なりをなくす」よりも「細胞どうしの重なりを少なくする」が適しています。
問3
解答:①複製、②2
解説:
細胞X全体を見ているので、細胞分裂が始まる前の染色体の2倍の数の染色体が複製されています。
問4
解答:(正答例)芽の根もとの部分で細胞の数が増え、その増えた細胞の1つ1つが大きくなっていく
解説:
解答例のとおりです。
根での細胞の増え方の知識をそのまま当てはめて解けばよいだけです。
入試攻略のコツは、「いつもどおりにやること」です。本問は茎での細胞分裂と見慣れない問題ですが、根での細胞の増え方の知識を当てはめて、いつもどおりにやることで解けます。
問5 ★やや難
解答:①比例、②11
解説:
①
細胞C→細胞D→細胞Eの個数と時期にかかる時間を見ると、個数が6/15=2/5倍→1.5倍になると、時間も0.5/1.25=2/5倍→6/9=2/3=1.5倍になっているので、比例の関係にあることが分かります。
②
細胞Aが分裂を終えるまでの時間(細胞周期)をTとすると、
細胞Aの時期にかかる時間:細胞B〜Eの時期にかかる時間=T×275/300:T×(300-275)/300=275:25=11:1
⇔細胞B〜Eの時期にかかる時間=(1/11)×細胞Aの時期にかかる時間
よって、ひも状の染色体が見られる時期にかかる時間は、核が見られる時期にかかる時間の11分の1となります。
大問3 物質による溶解度のちがい<化学>
問1(1)
解答:23%
解説:
溶質である物質Xの質量は3×5g=15g、溶媒である水の質量は50gより、質量パーセント濃度は、
質量パーセント濃度=(15/65)×100=(3/13)×100=300/13=23.07・・・≒23%
問1(2)
解答:(正答例)物質がとけきらずに残っていたから。
解説:
解答例のとおりです。
問2(1)
解答:①(正答例)水でぬらして、②(正答例)ビーカーのかべにつける、③ガラス棒
解説:
解答例のとおりです。
問2(2)
解答:①32、②P
解説:
①
50gの水に物質Xを50g加えたとき、20℃では34gのとけ残りがあったことから50-34=16gとけています。
よって、物質Xの溶解度、すなわち100g=50g×2の水にとける限界の質量は、16g×2=32gです。
②
①の結果より、Xの溶解度曲線はPです。
問3 ★やや難
解答:理由:(正答例)溶解度が温度によってほとんど変化しないため。、図:
解説:
理由については、解答例のとおりです。溶解度が温度によってほとんど変化しない物質の代表例は、塩化ナトリウム(NaCl)です。
塩化ナトリウムの電離式は、NaCl→Na++Cl–、と、Na+とCl–が1:1の割合でできるので、同じ数だけあります。
水の質量が半分になったことから、とけた物質Yの半分の質量だけ、固体の物質Yが結晶として析出します。
以上を考えて、解答例の図が得られます。
※参考
図3より、物質Yの溶解度曲線はRです。溶解度曲線より20℃の溶解度は約38gなので、50g=100g×1/2の水に物質Yは約38g×1/2=約19gとけます。実験[5]でろ過後に50gの水に物質Yが約19gとけた飽和水溶液ができますが、1週間後に水の質量が25g=50g×1/2となったので、物質Yは約19g×1/2=約9.5gしかとけないので、19g-9.5g=約9.5gのとけ残りが生じます。
大問4 台風<地学>
★家庭教師のそらの予想は「台風」なので、完全に的中しました!
問1(1)
解答:①熱帯、②17
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問1(2)
解答:
解説:
東シナ海付近で発生した台風は、小笠原気団(太平洋高気圧の西部)のへりに沿って北上し、その後は偏西風によって西から東に移動します。
問1(3) ★やや難
解答:(正答例)あたたかい会場を通過することによって水蒸気が供給されること。
解説:
台風が発達する条件を、図1から考察することに注目します。図1以外は見なくてよいということです。
風は気圧の高い所から低い所へ吹くので、低気圧では風が中心部に向かって吹き込みます。
台風は低気圧なので、中心へいくほど気圧が下がります。気圧が下がるほど周囲との気圧差が大きくなり、風がより強く吹き込みます。
台風とは東シナ海(熱帯)付近で発生した熱帯低気圧のうち、中心気圧が下がって最大風速が17.2m/s以上となった低気圧です。よって、台風が発達するとは、中心気圧が低いという意味なので、図1の南側、つまり海上を見ればよいことが分かります。
図1で与えられている情報は問題文より、台風の進路・中心気圧・月平均海水温の3つです。図1の南側の海上での台風の進路では、台風の気圧が低く=台風が発達している、海水温が高い=水蒸気が多いことから、台風が発達する条件は、あたたかい海上で水蒸気が供給されること、となります。
※参考:台風が発達する条件は、①水蒸気、②潜熱です。台風は低気圧なので上昇気流が生じ、あたたかい海上で水蒸気が供給され、水蒸気(熱エネルギーが多い)が水滴(熱エネルギーが少ない)になるときに放出される潜熱(熱エネルギーの差分)によって発達します。台風が発達するとは、周囲よりも温度が高くなって気圧が下がって風がより強く吹き込むようになることです。
問2
解答:P:表3、Q:表2、R:表1、進路:
解説:
Q地点は台風(低気圧)の進路の右側にあるので、風向が時計回りに変化します。よって、Q地点は表2が該当します。
台風はP地点が早く、R地点が遅く到達するので、P地点は表3、R地点は表1が該当します。
問3
解答:液面:高くなった、理由:(正答例)ペットボトルの中より、ペットボトルの外の気圧が低くなったため。
解説:
台風は低気圧なので、台風Yが近づくと外の気圧が下がり、ペットボトルの中の空気が膨張して、インクで着色した水を押して、ストローの液面は高くなります。
大問5 斜面を下る物体の力学的エネルギー<物理>
問1(1)
解答:
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問1(2)
解答:
解説:
[結果]の表の値をそのまま使ってグラフを書くだけです。
問2 ★やや難
解答:①10、②5
解説:
①
100gの物体にはたらく重力の大きさを1Nと仮定します。
位置エネルギーの式は、
位置エネルギー[J]=重力[N]×高さ[m]=1/100[N/g]×質量[g]×高さ[m]
より、位置エネルギーは物体の質量と高さに比例します。
よって[結果]の値より、質量90g=45g×2で高さ2cmのときの木片の移動距離は1.5cm×2=3.0cmとなるので、質量90gで木片の移動距離が15.0cm=3.0cm×5のとき、高さは2cm×5=10cmとなります。
②
本問は①と独立して解くことが可能です。
この実験では、木片の移動距離は位置エネルギーの大きさと見なすことができます。
[結果]の値より、質量30g・高さ6cmのときの位置エネルギーの大きさ(木片の移動距離)は3.0cm、質量90g・高さ10cmのときの位置エネルギーの大きさ(木片の移動距離)は15.0cm=3.0cm×5であることから、位置エネルギーの大きさは5倍になります。
問3
解答:(正答例)速さ測定器を、小球が木片に当たる直前の位置に置いて、小球の速さを測定
解説:
解答例のとおりです。
問4 ★やや難
解答:仕事の大きさ:1倍、仕事率:0.64倍
解説:
重力は真下に向かって働き、斜面の傾きが10°のときも20°のときも同じ小球を使っているので、重力の大きさも同じです。
小球を小球をはなす高さも同じであるので、斜面の角度にかかわらず重力が小球にした仕事の大きさは同じです。つまり、1倍です。
仕事の大きさを1Jとして仕事率の比をとると、
斜面の傾き10°のときの仕事率:斜面の傾き20°のときの仕事率=1J/0.75s:1J/0.48s=0.48:0.75=48:75=16:25
⇔斜面の傾き10°のときの仕事率=(16/25)×斜面の傾き20°のときの仕事率=0.64×斜面の傾き20°のときの仕事率
よって求める仕事率の値は0.64倍です。