>>的中率60%以上!今年度の北海道公立高校入試「理科」はここが狙われる!家庭教師のそらの予想出題分野
中学3年北海道学力テスト総合C「理科」(2022年)の難易度:昨年並み
2022年の総合C「理科」の難易度は、昨年並みと評価します。
昨年の総合C「理科」難易度は、過去の総合ABCの中では最高レベルの難易度でしたので、今回の総合C「理科」も難しかったということです。
>>2021年総合Cの「理科」の問題・解答・詳しい解説 ★難しい★
昨年と異なり時間内に解答不能な問題は含まれていませんが、本番でも難しい部類に入る問題が至る所にあり、学力が高い子でも、解くのに苦労したはずです。
これまでの総合ABCの理科は定期テストより易しかったのですが、2020年を境に難しくなりました。
2022年も同様に難易度が高く、11月の時点でこのレベルの問題を出すのはちょっと酷では、と思えるほどです。
対策として、まずは、『中学 理科 標準問題集』を仕上げることです。
次に、入試のゴールである 『塾技 理科80』を完全にして終わりです。
今回の最高レベルの難易度だった総合Cも、 『塾技 理科80』を完全にしていたら、満点近く取れます。
今回の総合Cは、非常に難しかった2020年と2018年(平均点40点未満)の入試より易しいです。
北海道公立高校入試「理科」で高得点を狙うなら、この総合Cレベルの問題を、本番までに確実にできるようになりましょう。
上位公立高校に上位合格を目指す子は、以下の入試問題でも戦える知識を身につけましょう。道コンとは比較にならないほど難しい問題ばかりです。
>>2022年愛知県B公立高校入試「理科」過去問と詳しい解説
>>2022年愛知県A公立高校入試「理科」過去問と詳しい解説
>>2022年神奈川県公立高校入試「理科」過去問と詳しい解説
中学3年北海道学力テスト総合C「理科」(2022年)の平均点・道コン偏差値SS
<総合C「理科」の平均点と道コン偏差値(2022年)>
52点
※道コンSS50に相当
中上位公立高校を受験するなら、第5回・6回の道コンは必ず受けましょう。
>>★的中率75%★道コン中3第5回・6回の理科の信憑性は高い!高校入試で的中した証拠【画像】
中学3年北海道学力テスト総合C「理科」(2022年)問題・解答・解説
大問1 混合物の蒸留 ★問2がやや難、問3が難
問1
解答:急な沸騰を防ぐため(例)
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問2 ★やや難
解答:密度・・・0.82g/cm3、濃度・・・94%
解説:
表より、試験管Aに集めた液体の密度[g/cm3]は、
0.86g÷1.05cm3=86/105=0.8190・・・≒0.82g/cm3
試験管Aに集めた液体の密度を0.82g/cm3と仮定して(※)、グラフより、0.82g/cm3のときの混合物に含まれるエタノールの質量パーセント濃度[%]は、94%であり、これが試験管Aに集めた液体に含まれるエタノールの濃度です。
※問題文にこの条件が書かれていませんが、この条件が無いと本問は解けません。
問3 ★難
解答:ア、ウ
解説:
難問ですが、北海道公立高校入試過去問をじっくり研究していたら、普通に解ける問題です。
問題文に「実験結果やグラフから」とあるので、問題文と「表」と「図」を見て解答します。
ア:正しい。表より、試験管A→試験管B→試験管Cの順で見ると、「におい」と「火をつけたときの反応」から、混合物に含まれる液体には水が多く含まれていくことが分かります。また、問2より、試験管Aに集めた液体の密度[g/cm3]は0.82g/cm3です。以上より、エタノールの密度は水の密度1.00g/cm3より小さいと言えます。
イ:選択肢アの考察より、誤りであることが分かります。
ウ:正しい。選択肢アの考察より、表において、試験管C→試験管B→試験管Aの順で見ると、混合物に含まれる液体にはエタノールが多く含まれていきます。「火をつけたときの反応」を見ると、エタノールが多く含まれると、長く燃えることが分かります。
エ:表において、試験管Cの密度[g/cm3]は、分母の体積[cm3]が分子の質量[g]より大きいことから、1.00g/cm3より小さいため、試験管Cの混合物に含まれる液体にはエタノールがわずかに含まれています。選択肢アの考察より、エタノールの密度は水の密度1.00g/cm3より小さいことが分かっています。表より、試験管Cは火をつけたときの反応は「火がつかない」なので、エタノールが含まれる割合が少ないと、火がつかないことが分かります。
オ:選択肢アの考察より、試験管A→試験管B→試験管Cの順で混合物に含まれる液体には水が多く含まれていきます。これより、混合物を加熱すると、エタノールを多く含む気体が先に出てきます。
大問2 アンモニアの生成実験
問1
解答:方法・・・上方置換法、気体・・・水にとけやすく空気より密度が小さい気体。
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問2
解答:a・・・フェノールフタレイン(溶)液、b・・・赤
解説:
塩化アンモニウムと水酸化カルシウムの混合物を加熱すると、気体としてアンモニアが発生します。
試験管の中にアンモニアが満たされていることの確認法として、塩化水素がついたガラス棒を試験管の口付近に近づけて、塩化アンモニウムの白煙が発生することがあります。
本問はあまり見ない確認法ですが、アンモニアの性質(水に非常にとけやすく、水溶液はアルカリ性を示す)の知識があれば解けます。
問3
解答:気体・・・二酸化炭素、A・・・火は消える、B・・・白くにごる、C・・・黄色になる
解説:
炭酸水素ナトリウムに塩酸などの酸を加えると、気体として二酸化炭素が発生します。食酢は主に酢酸と「酸」であるので、同様に二酸化炭素が発生します。次に、選択肢A〜Cを見ます。
A:二酸化炭素で満たされた試験管という仮定(※)にて、火のついた線香を試験管の中に入れると、試験管の中に酸素が無いため、線香は燃えることができず消えます。
※問題文にこの条件が書かれていませんが、この条件が無いと本問は解けません。
B:石灰水(水酸化カルシウムの水溶液)に二酸化炭素を通すと中和が起こり、塩として炭酸カルシウムが生じます。炭酸カルシウムは水にとけにくい白色の固体であるため、水溶液は白くにごります。
C:二酸化炭素が水にとけると、水素イオンが生じるため、水溶液は酸性に傾きます。試薬であるBTB溶液は酸性では黄色になります。
大問3 水の電気分解
問1
解答:電流が流れやすくするため。
解説:
実験で用いた水は純水であり、ぼぼ水分子のみで占められ、水溶液中にイオンがほぼ存在しないため、電流が流れません。そこで、電解質ある水酸化ナトリウムを入れることで、水溶液中にイオンが供給され、電流が流れやすくなります。
問2
解答:電流・・・A、B、D 分解・・・電気分解
解説:
図1は水の電気分解であるので、陰極(-極)で気体の水素(H+より)が、陽極で気体の酸素が、それぞれ発生します。
図2は塩化銅水溶液の電気分解であるので、陰極(-極)で銅(Cu2+より)が、陽極(+極)で気体の塩素(Cl–より)が、それぞれ発生します。
問3
解答:C・・・Cu、D・・・Cl2
解説:
図2は塩化銅水溶液の電気分解であるので、電極Cの陰極(-極)で銅(Cu2+より)が、電極Dの陽極(+極)で気体の塩素(Cl–より)が、それぞれ発生します。
電離式と化学反応式は、以下のとおりです。
Cl–→Cl+e-
Cl+Cl→Cl2
Cu2++2e-→Cu
CuCl2→Cu+Cl2
大問4 電磁力 ★問2が難
問1
解答:エ
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問2 ★難
解答:①
解説:
難問ですが、書店で売られている問題集『中学 ハイクラステスト 理科』に普通に書かれている内容です。
図2において、コイルを流れる電流によってできる磁界の向きは、反時計回りです。また、U字形磁石によってできる磁界の向きは、②→①→③と②→④→③で、①と④での磁界の向きはN極からS極に直線方向です。これより、磁界の向きが一致するのは①です。②で磁界の向きが反時計回りで同一で強め合い、③で磁界の向きが異なるため弱め合い、差が生じることで、コイルは図1の向きに動きます。
問3
解答:向き・・・ア、距離・・・イ
解説:
抵抗器R2は抵抗器R1より抵抗が大きいので、オームの法則より、図1の回路に流れる電流の大きさが小さくなります。電磁力の大きさは電流の大きさに比例するので、コイルの動く距離は、抵抗器R2のときの方が短くなります。しかし、変わっているのは抵抗器のみで、電源装置との接続は変えていないので、電流の向きは変わりません。
「変わるもの」は何か、「変わらないもの」は何かを把握するのは、北海道公立高校入試「理科」問題を解く上で、非常に重要です。
大問5 斜面を下る物体の等加速度運動 ★問3がやや難
問1
解答:1000g
解説:
図1より、ばねばかりの値は10.0Nを示したことから、台車の重さは10.0Nです。問題文より、1Nあたり100gと仮定しているので、この台車の質量は100g×10=1000gです。
問2
解答:仕事・・・3.6J、高さ・・・36cm
解説:
手が台車に加えた力の大きさは6.0Nで、手が台車を引いた距離は60cm=0.6mであるので、手が台車にした仕事の大きさは、6.0N×0.6m=3.6Jです。
また基準面からの高さXは仕事の原理より、6.0N×0.6m=10.0N×X ⇔ X=0.36m=36cm、です。
問3 ★やや難
解答:ばねばかり・・・3.0N、仕事率・・・0.5倍
解説:
やや難しい問題なのかもしれませんが、書店で売られている問題集『塾技 理科80』に普通に書かれている内容です。
図2ではばねばかりの値は6.0Nで、図3では動滑車を用いていることから、ばねばかりの値は6.0N×1/2=3.0N、です。
また仕事率の単位[J/s]より、仕事率[J/s]は仕事の大きさ[J]に比例し、仕事をする時間[s]に反比例します。図3の動滑車で物体を引く時の時間は、図2の物体を直接手で引くときの時間の2倍かかるため、同じ距離だけ物体を動かしたつまり仕事の大きさ[J]が同じならば、仕事率は図2のときの1/2倍=0.5倍です。
大問6 斜面を下る物体が持つ力学的エネルギー ★問3が難
問1
解答:0.6m/s
解説:
単位に注意して解くだけです。
0.1秒=1/10sで6.0cm=6/100m移動しているので、平均の速さ[m/s]は、6/100m÷1/10s=6/100×10=60/100=0.6m/s、です。
※全国の公立高校入試問題を解いた経験から、普通は[cm/s]の単位で処理します。
問2
解答:速さ・・・ア、分力・・・ウ
解説:
図より、0.1秒あたりの移動距離が増えているので、速さが増えていく運動をしています。
物体にはたらく重力の大きさは地球上どこでも同じであり、図では斜面の傾きが一定であることから、小球にはたらく斜面に平行な分力の大きさも一定です。
問3 ★難
解答:0.25倍
解説:
2019年の入試で、類題が出題されています。
>>2019年の北海道公立高校入試「理科」の過去問と詳しい解説
難問ですが、書店で売られている問題集『塾技 理科80』に普通に書かれている内容です。
相似な図形の知識が必要ですが、すでに習っているはずなので、解答可能です。昨年のエネルギーの問題は、三平方の定理の知識が必要であったため、現時点では解答不能でした(>>2021年総合Cの「理科」の問題・解答・詳しい解説 ★難しい★)。
以下、解説です。
最下端のE点での小球がもつ力学的エネルギーは、すべて運動エネルギーです。
問題文に「A点に小球を置き、静かに手を離した」とあるので、A点での小球がもつ力学的エネルギーは、すべて位置エネルギーです。
これより、A点での小球がもつ位置エネルギーの大きさと、C点での小球がもつ運動エネルギーの大きさを比較すればよいことが分かります。
三角形の相似を考えて、
C点の基準面からの高さ:A点の基準面からの高さ=10+14:2+6+10+14=24:32=3:4
です。位置エネルギー[J]の大きさの式は、
位置エネルギー[J]=物体の重さ[N] × 基準面からの高さ[m]=物体の質量[g] × (1N/100g)×基準面からの高さ[m](※注)
であるので、位置エネルギー[J]は基準面からの高さ[m]に比例します。
よって、以下の比例式が成り立ちます。
C点の小球がもつ位置エネルギーの大きさ:A点の小球がもつ位置エネルギーの大きさ=3:4
力学的エネルギーの大きさを4とすると、C点の小球がもつ運動エネルギーの大きさは4-3=1であるので、以下の式が成り立ちます。
C点の小球がもつ運動エネルギーの大きさ:A点の小球がもつ位置エネルギーの大きさ=1:4
A点の小球がもつ位置エネルギーの大きさと、E点での小球がもつ運動エネルギーの大きさは等しいので、以下の式が成り立ちます。
C点の小球がもつ運動エネルギーの大きさ:E点での小球がもつ運動エネルギーの大きさ=1:4
以上より、C点の小球がもつ運動エネルギーの大きさはE点での小球がもつ運動エネルギーの大きさの、1/4倍=0.25倍、と求められます。
(※注)
1N/100g(質量100gの物体にはたらく重力の大きさが1N)は、問題文の条件に与えられることが多いですが正確な値ではありません。正しくは、0.98N/100gです。1N/100gで考えてしまうと正しく解けない問題が、2018年の入試で出題されています(>>2018年「理科」公立高校入試問題)。
大問7 緊急地震速報 ★問4が難
※2021年の入試で、緊急地震速報の問題が出題されています。
>>2021年の北海道公立高校入試「理科」の過去問と詳しい解説
問1
解答:ゆれの大きさ・・・震度、階級・・・10
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問2
解答:地点・・・B、理由・・・初期微動継続時間が短いから。
解説:
解答のとおりです。
問3
解答:10秒後
解説:
文章が長いだけの、見かけ倒しの問題です。
地震が発生すると、震源から速度が異なる2つの波であるP波とS波が同時に発生します。P波は縦波、S波は横波であるので、P波の方が速度が大きいです。
P波の速度は6.0km/sなので、震源から30km離れた地震計にP波が到達するまでにかかる時間は、30km÷6.0km/s=5s、です。そこからさらに5秒後に、テレビやスマートフォンなどが緊急地震速報を受信したので、地震発生から、5+5=10秒後です。
問4 ★難
解答:
解説:
難問ですが、書店で売られている問題集『中学 ハイクラステスト 理科』に普通に書かれている内容です。
問3にある、P波の速度6km/sとS波の速度3km/sの値と、地震計から気象庁へ情報が届くまでの時間が5秒である値を用いないと、本問は解けません。本来なら問の値(仮定の値)を使うことはあり得ないことに注意して下さい。
震源からの距離が30kmのとき、P波が地震計に到達するまでに30km÷6km/s=5秒かかり、さらにテレビやスマートフォンで緊急地震速報を受信するまでに30km÷6km/s=5秒かかるので、地震発生から緊急地震速報を受信するまでに合計で5+5=10秒かかります。また、S波が緊急地震速報を受信するまでに30km÷3km/s=10秒かかるので、緊急地震速報を受信したのと同時にS波が到着します。
震源からの距離が120kmのとき、地震発生から緊急地震速報を受信するまでにかかる時間は、同様に10秒です。また、S波が緊急地震速報を受信するまでに120km÷3km/s=40秒かかるので、緊急地震速報を受信してから30秒後にS波が到着します。
P波の速度6km/sとS波の速度3km/sは一定の値であるので、2点を結んで直線を書いて、答えが得られます。
大問8 火山岩の作りとちがい
問1
解答:ウ
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問2
解答:イ
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問3
解答:ねばりけ・・・強い、噴火・・・爆発的である。
解説:
火山灰Aは無色鉱物の割合が多いので、二酸化ケイ素の割合も多くなり、マグマのねばりけは強く爆発的噴火を起こします。
問4
解答:火山灰・・・C、火山・・・②
解説:
有色鉱物の割合が多くなるほど、火山灰の色は黒っぽくなります。
有色鉱物の割合が多くなるほど、二酸化ケイ素の割合は少なくなり、マグマのねばりけは弱く穏やかな噴火をするため、②の盾状火山となります。
大問9 光合成の対照実験 ★問3がやや難
問1
解答:日光が当たらないようにするため。
解説:
常識問題なので、解説略。
問2
解答:葉にあるデンプンをなくすため。
解説:
暗室に置くことで、植物は呼吸のみし、葉にあるデンプンを消費します。
問3 ★やや難
解答:X・・・a、Y・・・c
解説:
書店で売られている問題集『塾技 理科80』に、全く同じ問題が載っています。
・X
問題文に「光合成には光だけではなく、葉の緑色の部分も必要」とあるので、対照実験として用いるのは、光がありかつふの部分であるaです。
・Y
問題文に「光合成には葉の緑色の部分だけではなく、光も必要」とあるので、対照実験として用いるのは、緑色の部分がありかつ光が無いcです。
問4
解答:
解説:
ヨウ素溶液はデンプンと反応して、青紫色に染まります。植物は、葉緑体にて光合成を行い糖類を生成し、デンプンに合成して貯蔵します。図2のスケッチでは、葉緑体は葉の孔辺細胞に散在しています。
大問10 減数分裂
問1
解答:柱頭
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問2
解答:生殖細胞・・・精細胞、過程・・・発生
解説:
植物の生殖細胞は精細胞と卵細胞、動物の生殖細胞は精子と卵です。
問3
解答:2x=y
解説:
生殖細胞の染色体数は減数分裂により、体細胞の染色体数の半分になります。受精後にできる受精卵の染色体数は、体細胞の染色体数と同じです。よって、解答の式が得られます。
問4
解答:栄養生殖
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
大問11 体細胞分裂
問1
解答:薬品・・・うすい塩酸、染色液・・・酢酸オルセイン溶液
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問2
解答:ウ
解説:
体細胞分裂は根の成長点付近で盛んに行われ、成長点より上の部分で大きくなって根が伸びていきます。
ゆえに、Aの部分はエ、Bの部分はイ、Cの部分は明らかにウです。
問3
解答:形質のもと・・・遺伝子、本体・・・デオキシリボ核酸
解説:
単純な知識問題なので、解説略。