※基礎レベル:偏差値50までの高校向け、標準レベル:偏差値50〜60の高校向け、応用レベル:偏差値60以上の高校向け

北海道公立高校入試の理科は非常に難しい

北海道教育委員会が公表している入試報告書によると、平成30年度の公立高校入試の理科の平均点は、22.3点(得点率約35%)でした。

 

東西南北、旭ヶ丘、国際情報など、上位校の受験生が受けているのに、平均点が22点程度です。

 

また、理科の点数分布を見ると、8割以上得点できた受験生は、全体の2%(約600人)ほどでした。

 

東西南北の受験生でも、8割以上得点できない子がたくさんいた、ということです。

 

それだけ、現在の北海道公立高校入試の理科は、難しいのです。

 

過去5年間の理科の入試問題を見ると、どんどん難しくなっているのが分かります。

 

今後も、理科の難化傾向は続くのでしょう。

北海道公立高校入試の理科はどのくらい難しいのか

北海道公立高校入試の理科の入試問題が、どのくらい難しいのか、こちらの問題をご覧下さい。

<北海道公立高校入試の理科 出題例>

A市に前線(温暖前線)が近づいたときに見られる特徴的な雲の形として、最初に見られるものと、最後に見られるものは何か、次のア〜ウから選びなさい。

ア 乱層雲、イ 高積雲、ウ 巻雲

答)最初 ウ、最後 ア

 

温暖前線では、乱層雲(広範囲に広い雨を降らせる)が発生します。

ここまでは、定期試験や総合ABCレベル。

 

この入試問題は、その知識だけでは解けません。

 

十種雲形の知識があること、

温暖前線の前線面上空でできる雲の種類の知識があること、

温暖前線の断面図の知識と、温帯低気圧が右に移動していく図をイメージできること、

 

この3つが揃って、ようやくこの入試問題が解けます。

 

温暖前線=乱層雲、とただ暗記しているだけのレベルでは、この入試問題は解けません。

 

現在の北海道公立高校入試の理科の入試問題には、こうした難問がゴロゴロあります。

 

だから、東西南北、旭ヶ丘、国際情報など、上位校の受験生が束になってかかっても、平均点が22点程度なのです。

『塾技 理科80』で入試で8割以上狙える

しかし、今回紹介する『塾技 理科80』があれば、大丈夫です。

 

先ほどの理科の入試問題の知識も、『塾技 理科80』にバッチリ載っています。

 

『塾技 理科80』をマスターできれば、現在の難しい北海道公立高校入試の理科でも、8割以上は取れるでしょう。

 

道コン程度のレベルなら、分からない問題はほぼゼロになるはずです。

 

というか、道コン作問者は、『塾技 理科80』を使って問題を作っているのでしょう、『塾技 理科80』からそのまま出題されています。

『塾技 理科80』がマスターできれば、道コンは満点が取れます。

 

ということで、南高と北高を除いて、理科に関しては『塾技 理科80』で上がりです。

『塾技 理科80』は道コン偏差値65以上の学力が必要

『塾技 理科80』は、道コン偏差値65以上取れる知識がある生徒を対象としています。

 

まだそこに満たない子は、基礎問題集を徹底的にやってください。

 

>>家庭教師のそらオススメ問題集一覧(偏差値別)

『塾技 理科80』の使い方

『塾技 理科80』は、見開きの左ページに入試に必要な知識(「塾技」)が、右ページに入試問題が載っています。

 

また、「塾技」で説明しきれなかった知識が、本書末尾に「用語チェック」という形で載っています。

 

『塾技 理科80』の使い方ですが、「塾技」を熟読→「用語チェック」を熟読→入試問題を解く、が一般的な流れです。

 

しかし、北海道公立高校入試レベルなら、

「塾技」を熟読→「用語チェック」を分かるところだけ読む→入試問題をしっかり解く

の流れでよいと思います。

 

『塾技 理科80』の「用語チェック」は、中学理科を超える知識が載っており、並みの中学生がすべてを理解するのは難しいです。

 

『塾技 理科80』の「塾技」のコーナーでも、総合ABCで8割以上取れる知識が無いと、すべては理解できないでしょう。

 

また、『塾技 理科80』は、1回読んで内容を吸収できるほど甘くありません。

 

少なくとも、5回は読んで欲しいです。私は50回以上読んでいます。

 

『塾技 理科80』を読むときは、以下の手順でやると、理解が進みます。

 

1日目:塾技を5項目ほど新規でやる

2日目:1日目にやった塾技の問題を解く+塾技を5項目ほど新規でやる

3日目:1日目と2日目にやった塾技の問題を解く+塾技を5項目ほど新規でやる

 

塾技の問題を解くときですが、すぐに答えを見て、問題と答えを理解して暗記してください。

 

自分の頭で考えて解く必要は一切ありません。

「考える」とは、記憶していることを引き出す作業です。

 

『塾技 理科80』の使い方をお伝えしました。

 

このやり方はかなり辛いですが、効果は高いです。

 

私は中堅国立大学理系学部を卒業後、公務員浪人をしましたが、この勉強方法を実践して、公務員模試で全国6位、試験本番も筆記試験はほぼトップで合格できました。

 

ぜひお試しください。

『塾技 理科80』の欠点

『塾技 理科80』があれば、今の難しい北海道公立高校入試の理科でも、8割以上は取れるはずです。

 

『塾技 理科80』は、北海道公立高校入試の理科で高得点を取るのに、必須の問題集だと言えます。

 

しかし、『塾技 理科80』には、いくつか欠点があります。

北海道公立高校入試に不要な部分がある

『塾技 理科80』は、本州の難関私立高校の入試問題にも対応しています。

 

そのため、北海道公立高校入試の理科で使わない知識が多数あります。

アボガドロの分子説、ドップラー効果、四酸化三鉄、気圧傾度などが、そうです。

 

こういう不要な知識を覚えるのに、時間を取られないようにしましょう。

 

そこでまずは、『塾技 理科80』をやる前に、北海道公立高校入試の理科の過去問を解きましょう。

 

過去問を8年くらいやれば、どんな知識がどのレベルで要求されるのかが、分かります。

 

その後、『塾技 理科80』に取り組み、必要な情報のみを拾っていけばOKです。

説明が雑なところがある(とくに天体分野)

『塾技 理科80』をやれば、北海道公立高校入試の理科に対応できる、深い知識が手に入ります。

 

しかし、『塾技 理科80』は、説明が唐突で、理解するのが大変な部分がいくつかあります。

 

とくに、天体分野が顕著です。

 

例として、『塾技 理科80』に載っている日食と月食に関する記述です。

 

 

著作権の都合で全部はお見せできませんが、上の日食と月食に関する記述を読んで、太陽や月の欠け方が分かりますか?

 

私は分かりませんでした。

 

この記述を理解するには、月と太陽と地球の影の見かけの動きの速度差があることを知る必要があります。

加えて、天球上で月と太陽と地球の影がどのような動きをするのかの知識も必要です。

 

『塾技 理科80』には、日食と月食の欠け方について、ただ事実が書かれているだけで、肝心の理由が書かれていませんでした。

 

『塾技 理科80』の天体分野は、入試で必要な知識は網羅していますが、もうすこし説明が詳しいと完璧でした。

別冊解答は誤字脱字がある

『塾技 理科80』には、見開きの右ページにある問題が、別冊に解説付きで載っています。

 

別冊と本書の「塾技」の知識を見比べられるので、非常に参照性が高く、使いやすいです。

 

しかし、その別冊が、誤字脱字が少々あるのです。

 

例えば、以下のとおりです。

 

 

『塾技 理科80』の口コミ(評判)を読むと、同じく、別冊に誤字脱字があると書かれていました。

 

とくに、第1版は、誤字脱字が結構あったそうです。

 

『塾技 理科80』は、こういうミスを素直に認め、都度訂正しています。

私が購入した『塾技 理科80』は、致命的な誤字脱字は、まったくありませんでした。

 

『塾技 理科80』を買うなら、最新版を買いましょう。

 

『塾技 理科80』は欠点もありますが、非常に素晴らしい本です。

 

『塾技 理科80』があれば、塾は不要でしょう。

 

現在の難しい北海道公立高校入試の理科の入試で48点以上を狙うなら、『塾技 理科80』は必須の問題集であると言えます。

 

 

※基礎レベル:偏差値50までの高校向け、標準レベル:偏差値50〜60の高校向け、応用レベル:偏差値60以上の高校向け