指導経験20年以上のプロ家庭教師。北海道の高校受験に特化。勉強がとても苦手な子の指導が得意です。
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中学3年北海道学力テスト総合B「理科」(2022年)の難易度:昨年より大幅に易化
2022年の総合B「理科」の難易度は、「昨年より大幅に易化」と評価します。
具体的には、非常に易しかった2019年以前の総合ABCのレベルです。
標準レベル問題集『中学 理科 標準問題集』が仕上がっていれば、満点近く取れたはずです。
入試のゴールである 『塾技 理科80』が吸収できていれば、30分かからず満点が取れたことでしょう。
今回の総合Bは、数学が難しかった2019年以前のレベルに戻りました。
>>2022年総合Bの「数学」の問題・解答・詳しい解説★難しい★
その反面、理科が易しかった2019年以前のレベルに戻りました。
今回の総合Bは、2019年以前に作問を担当したした人が作問したのでしょうか。
今回の総合B「理科」を公立高校入試と比較すると、とても易しかった2019年と2021年と2022年入試にも及んでいません。
今回高得点が取れなかった子は、標準レベル問題集『中学 理科 標準問題集』を使って基礎固めをすることをオススメします。
中学3年北海道学力テスト総合B「理科」(2022年)の平均点・道コン偏差値SS
<総合B「理科」の平均点と道コン偏差値(2022年)>
62点
※道コンSS50に相当
中上位公立高校を受験するなら、第5回・6回の道コンは必ず受けましょう。
>>★的中率75%★道コン中3第5回・6回の理科の信憑性は高い!高校入試で的中した証拠【画像】
中学3年北海道学力テスト総合B「理科」(2022年)問題・解答・解説
大問1 直列つなぎのばねを用いた力のつり合い ★問4がやや難
問1
解答:フックの法則
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問2
解答:12cm
解説:
1個10gのおもり12個より、合計で120gです。問題文の条件より、100gで1Nなので、120gでは1.2Nです。
グラフより、ばねAに0.1Nの力が加わると1cm伸びるので、1.2Nの力が加わると、1cm×12=12cm伸びます。
問3
解答:128g
解説:
グラフより、ばねBに0.2Nの力が加わると1cm伸びるので、6.4cm伸びたとき、0.2×6.4Nの力が加わっています。
問題文の条件より100gで1Nなので、おもりXの質量は、0.2×6.4N×100g/N=2×64=128g、です。
問4 ★やや難
解答:40g
解説:
おもりYの重さをy[N]とします。
ばねAの下にはおもりYが2個あるので、ばねAには2y[N]の力が加わっています。グラフより、ばねAのばね定数は1cm/0.1N=10cm/Nであるので、ばねAの伸びは、2y[N]×10cm/N=20y[cm]です。
ばねBの下にはおもりYが1個あるので、ばねBにはy[N]の力が加わっています。グラフより、ばねBのばね定数は1cm/0.2N=5cm/Nであるので、ばねAの伸びは、y[N]×5cm/N=5y[cm]です。
問題文の条件より、ばねAとばねBの伸びの合計は10cmであるので、以下の方程式が成り立ちます。
20y[cm]+5y[cm]=10cm
⇔y=10/25
よって、おもりYの重さは10/25[N]であるので、おもりYの質量は、
10/25[N]×100g/N=10×4=40g
です。
大問2 炭酸水素ナトリウムを用いた二酸化炭素の定量
問1
解答:質量保存の法則
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問2
解答:発生した気体(二酸化炭素)が空気中に逃げたため。
解説:
明らかに解説のとおりの状況が起こっています。
問3
解答:3.6g
解説:
限られた量であるのがうすい塩酸20mL、質量が変化するのが炭酸水素ナトリウム1.0g〜5.0gです。
③において「容器のふたを緩めたら、発生した二酸化炭素がすべて外に出て行った」と仮定します。
表にある質量において、手順②の質量から手順③の質量を引くと、発生した二酸化炭素の質量になります。炭酸水素ナトリウムの質量1.0g〜5.0gの場合それぞれについて計算していくと、炭酸水素ナトリウムが4.0g以上になると、手順②の質量 – 手順③の質量=1.8gと変わらなくなります。
これより、以下のことが分かります。
・うすい塩酸20mLが全て反応すると、二酸化炭素が1.8g発生する。
・炭酸水素ナトリウム1.0gは全て反応しており、このとき二酸化炭素が0.5g発生する。
以上より、うすい塩酸20mLと過不足なく反応する炭酸水素ナトリウムの質量は、比例式を立てて以下のように求められます。
x:1.8g=1.0g:0.5g=3.6g:1.8g
∴x=3.6g
問4
解答:NaHCO3+HCl→CO2+H2O+NaCl
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
大問3 酸化銅の水素による還元
問1
解答:塩化コバルト紙
解説:
酸化銅の水素による還元の化学反応式は、以下のとおりです。
CuO+H2 → Cu+H2O
これより、図2にある液体は水です。
水の試薬は塩化コバルト紙で、水を塩化コバルト紙につけると、塩化コバルト紙の色が青→赤に変化します。
問2
解答:イ、ウ
解説:
もう一度、酸化銅の水素による還元の化学反応式を示します。
CuO+H2 → Cu+H2O
化学反応式より、酸化銅(CuO)から酸素原子(O)が失われているので、酸化銅は還元されています。また、水素(H2)に酸素原子(O)が結合しているので、水素は酸化されています。
問3
解答:銅線が冷めてから、試験管から取り出す。
解説:
銅線が加熱された状態で外気にさらすと、図1の銅の酸化反応と同じ現象が起こり、銅の表面が酸化されて黒色の酸化銅が生じてしまいます。
これを防ぐには、解答例のとおり、銅線が冷めてから試験管から取り出す必要があります。
大問4 電解質の物質と電気分解
問1
解答:3種類
解説:
中性の水溶液では、酸性の性質を示す水素イオン(H+)も、アルカリ性の性質を示す水酸化物イオン(OH–)も存在しません。
表にある水溶液の溶質について電離式を考えて、水溶液中に水素イオン(H+)または水酸化物イオン(OH–)が存在しないのは、うすい塩化銅水溶液(電解質)、エタノール(非電解質)、砂糖水(非電解質)の3種類です。
問2
解答:ウ、オ
解説:
問2の文章に書かれている「結果」が問題文にありませんが、「表」にあるデータから判断できることは何かが問われていると捉えて考察します。
ア:表より、エタノール水溶液と砂糖水には電流が流れないので、水中にイオンがありません。よって、エタノールと砂糖は電解質ではありません。
イ:表より、中性の水溶液であるうすい塩化銅水溶液は電流が流れています。
ウ:正しい。表より、アルカリ性の水溶液であるセッケン水、石灰水(水酸化カルシウムの水溶液)、うすい水酸化ナトリウム水溶液は電流が流れているのでイオンに電離しています。
エ:酸性の強弱は、表から判断できません。
オ:正しい。
問3
解答:HCl→H++Cl–
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問4
解答:化学式・・・Cu、確かめ方・・・(例)薬さじでこすってみる。
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
大問5 水素イオンと水酸化物イオンの移動実験
問1
解答:酸・・・+、アルカリ・・・-
解説:
①の実験から分かること:青色リトマス紙の陰極側に赤い色が広がったことから、酸の性質を示すイオンは陽イオンです。塩化水素が電離してできる陽イオンは水素イオンなので、酸の性質を示すイオンは水素イオンです。
②の実験から分かること:赤色リトマス紙の陽極側に青い色が広がったことから、アルカリの性質を示すイオンは陰イオンです。水酸化ナトリウムが電離してできる陰イオンは水酸化物イオンなので、アルカリの性質を示すイオンは水酸化物イオンです。
問2
解答:①・・・水素イオン、②・・・水酸化物イオン
解説:
問1解説参照。
問3
解答:エ
解説:
アルカリ性の水溶液では、BTB溶液の色は緑色から青色に変化します。水酸化物イオン(OH–)は陽極に移動するので、陽極側に青い色が広がっていくと考えられます。
大問6 植物の分類
問1
解答:ア、ウ、エ
解説:
ア:正しい
イ:シダ植物とコケ植物は胞子で増えます。
ウ:正しい。
エ:正しい。
オ:シダ植物は根・茎・葉の区別がありますが、コケ植物は根・茎・葉の区別がありません。
問2
解答:4
解説:
コケ植物は日影で生育します。
天球上で考えて、北半球では太陽は南に傾きながら東から西へ動いて見える(見かけの動き)ので、①〜③の場所は日中は日向になります。④の場所はトイレの影に隠れるため、日影になります。
問3
解答:維管束
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問4
解答:光合成
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
大問7 火成岩のつくり
問1
解答:エ→ウ→ア→イ
解説:
双眼実体顕微鏡は、両目→右目→左目の順でピントを合わせます。
問2
解答:つくり・・・等粒状組織、火成岩・・・深成岩
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問3
解答:名前・・・石基、記号 B・・・イ、C・・・ウ
解説:
石基があるBとCの岩石は、火山岩です。
表より、Bは白っぽい色をしていたことから、セキエイなど白っぽい色の鉱物の含有量が多い、流紋岩だと考えられます。また、Cは黒っぽい色をしていたことから、クロウンモやカクセン石など黒っぽい色の鉱物の含有量が多い、玄武岩だと考えられます。
大問8 地層の計算
問1
解答:B・・・100m、C・・・90m
解説:
問題文に「この地点の地層は曲がったり、ずれたりせずに、それぞれ水平に積み重なっており、地層の逆転もないものとする」とあるので、A地点とB地点とC地点で凝灰岩の層の上面の標高が同じです。
まず、凝灰岩の層の上面の標高を計算します。
A地点:80m – 18m=62m
これより、B地点の標高をb、C地点の標高をcとすると、以下の方程式が成り立ちます。
B地点:b – 38m=62m ⇔ b=62+38=100m
C地点:c – 28m=62m ⇔ b=62+28=90m
問2
解答:d→c→a→b
解説:
凝灰岩の層を基準に考えると、d→c→a→凝灰岩→b、の順で堆積したと考えられます。
問3
解答:時代・・・ア、化石・・・示準化石
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
大問9 寒冷前線の性質
問1
解答:温帯低気圧
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問2
解答:ア
解説:
温暖前線の前方では、暖気が寒気の上をはい上がってできる、乱層雲が生じます。
問3
解答:イ、理由・気温が急に下がったから、・風向きが北よりに変わったから
解説:
寒冷前線が通過すると、風向が南寄りから北寄りに急変(低気圧は反時計回りに風が吹き込むから)し、気温が急降下(北へ行くほど太陽の南中高度が下がるから)します。
大問10 遺伝の基本問題
問1
解答:①・・・顕性形質、②・・・潜性形質
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問2
解答:個体A・・・RR、個体B・・・rr、個体C・・・Rr
解説:
実験①の結果より、個体Aの遺伝子はRRです。
実験②の結果より、個体Bの遺伝子はrrです。
実験③より、個体Aと個体Bを掛け合わせると、「RR×rr→Rr、Rr、Rr、Rr」となるので、子の個体Cの遺伝子はRrです。
問3
解答:赤花:白花=1:1
解説:
遺伝子の組み合わせは、
Rr×rr→Rr、Rr、rr、rr
であり、個数の比は、Rr(赤花):rr(白花)=2:2=1:1、となります。
大問11 相同器官と進化
問1
解答:相同器官
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問2
解答:は虫類・・・ア、ウ 鳥類・・・イ、エ
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
問3
解答:進化
解説:
単純な知識問題なので、解説略。