指導経験20年以上のプロ家庭教師。北海道の高校受験に特化。勉強がとても苦手な子の指導が得意です。
>>ブログ記事一覧(目次)
>>5教科・偏差値別オススメ問題集一覧
中学3年北海道学力テスト総合A「英語」(2022年)の難易度:昨年より易化
今回の総合A「英語」の難易度は、「昨年より易化」と評価します。
昨年の総合Aより長文問題の単語数が増えていますが、易しい単語ばかりで、内容も分かりやすいです。
普段から『ハイパー英語教室中学英語長文 1』などを活用してリスニングや単語の暗記に励んでいるなら、楽に高得点が取れたはずです。
今回の総合Aでは、大問4に自由英作文が登場しました。
といっても、条件に従って簡単な英文で答えるように気をつければ、点は取れます。
今年の北海道公立高校入試「英語」は、非常に易しかったです。本記事でも紹介している解答のポイントさえ抑えれば、点が取れるはずです。
参考)2022年公立高校入試の「英語」の問題・解答・詳しい解説
しかし、過去の北海道公立高校入試「英語」は難易度が高かったので、今回の総合Aで高得点が取れても、慢心せずに勉強を続けましょう。
参考)2021年公立高校入試の「英語」の問題・解答・詳しい解説
参考)2020年公立高校入試の「英語」の問題・解答・詳しい解説
中学3年北海道学力テスト総合A「英語」(2022年)の平均点・道コン偏差値SS
<総合A「英語」の平均点と道コン偏差値(2022年)>
61点
※道コンSS50に相当
中上位公立高校を受験するなら、第5回・6回の道コンは必ず受けましょう。
>>★的中率75%★道コン中3第5回・6回の理科の信憑性は高い!高校入試で的中した証拠【画像】
中学3年北海道学力テスト総合A「英語」(2022年)問題・解答・解説
大門1 リスニング
音声が無いので、略。
大門2 空欄補充問題
1.答:エ
明らかに現在進行形の英文であるので、過去分詞「made」が入ります。現在進行形とは、過去から現在までやっていて終わっていない状態です。
2.答:イ
「give+人+物」の構文より、答えが導けます。
3.答:ア
比較級の英文で「〜より好き」がカッコに入ることが分かれば、答えが導けます。
大門3 長文問題(基礎レベル)
まず、以下の作業をします。
・本文のイントロ部分を読む→本文に段落番号を振る→注意書きの単語の日本語部分を読み、本文の内容をざっくり捉える
その後、以下の手順で解いていきます。
・問1を読む→本文を最初から読んで答えを探す→問2を読む→問1で読んだ英文の続きから読んで答えを探す→問3を読む→・・・
問1(1) 答:ウ
2段落目に「There was not many books when it was built」とあるので、空欄には「さくら図書館には多くの本が無かった」という意味に合う英文が入ります。
問1(2) 答:エ
3段落目に「This library opens at 10:00 in the morning」とあるので、空欄には「1時間待たねばならない」という意味に合う英文が入ります。
問2 答:I will use the computer.
疑問文に対して定型的に返し、疑問文の答えを本文から探します。
疑問文は「what will you do?」より、疑問文の答えは「I will (動詞)」です。
疑問文の答えを本文から探すと、2段落目の末尾に「You can use them(=10 computers) to find books if you want.」とあるので、解答例のように答えるとよいでしょう。
大門4 自由英作文(公立入試基礎レベル)
★北海道公立高校入試対策として非常に使える問題なので、要復習。
まず、以下の作業をして本文の内容をざっくり捉えてください。
本文のイントロ部分を読み本文の登場メンバーをチェック→注意書きの単語の日本語部分を読む。
その後、以下の手順で解いていきます。
・問1を読む→本文を最初から読んで答えを探す→問2を読む→問1で読んだ英文の続きから読んで答えを探す→問3を読む→・・・
(1)答:It’s rainy today.
「条件」に書かれている指示より、解答例のようになります。
(2)答:play tennis in the park.
「条件」に書かれている指示より、解答例のようになります。
(3)答:(例)Yes, that’s a good idea. I’ll go. I have a new game, so I’ll bring it. And I want to listen to music together.
「条件」に書かれている「マイクの誘い」とは、本文の「Mike : Well, let’s play video games together in my house. Can you come?」です。これを踏まえて、条件①〜③について、以下のように答えていきます。
①マイクの誘いに対してどう行動しようとしているのか→由美はマイクの家に行く、とします。
②マイクの誘いに対してどのような提案をしているのか→(由美がマイクの家に行ってから)新しいvideo gameを持って行くとします。
③その他にどのようなことがしたいと思っているのか→「video game」以外のことより、新しい音楽を一緒に聴きたいとします。
以上を元に、英作文を解いていくとよいでしょう。
(4)答:happy to hear that
「条件」に書かれている指示より、解答例のようになります。
大門5 長文問題(会話文、公立入試の易しめレベル)
まず、以下の作業をして本文の内容をざっくり捉えてください。
本文のイントロ部分を読み本文の登場メンバーをチェック→注意書きの単語の日本語部分を読む。
その後、以下の手順で解いていきます。
・問1を読む→本文を最初から読んで答えを探す→問2を読む→問1で読んだ英文の続きから読んで答えを探す→問3を読む→・・・
問1 答:I was very excited.
文法問題です。「私はとてもわくわくした。」は、前後の英文から過去形になることに注意して答えましょう。
問2ア 答:loved/read イ 答:people
文法問題です。下線部の英文のみを見て、受動態に変換するだけで答えが得られます。
問3 答:ウ
本問は指示語の中身を特定する問題ですので、直前の文から読み上っていき、指示語の中身を突き止めます。
選択肢をあらかじめざっと読んでおきましょう。
指示語がある英文は、
「I’d like to do that to help more people read manga and understand Japanese culture.”」
その直前の英文は、
「That means some people have translated Japanese into English.」
とあるので、「translated Japanese into English」が答えになりそうです。指示語がある英文に合うように当てはめてみると、
「I’d like to translate Japanese into English to help more people read manga and understand Japanese culture.”」
となり、直後の英文を読むと自然な流れになるので、これでOKでしょう。
問4 答:ア
本問は空欄補充問題なので、前後の文を含めて読むことで、答えを得られるはずです。ダメなら、読む範囲を少しずつ広げていきましょう。
今回は、空欄(2)の直前のMs. Whiteの3つ目の会話と、空欄(2)の直後のMs. Whiteの4つ目の会話を全て読むことで、答えが導けます。
空欄(2)の直前のMs. Whiteの3つ目の会話は、問3までを解く過程で読んでいるので、空欄(2)の直後のMs. Whiteの4つ目の会話を全て読むだけで、この問題は解けるはずです。
問5 答:ア、オ ★時間を食うので一度飛ばして最後まで解いてから戻りましょう★
本文は、内容一致問題ですので、以下の4つの方法で解きます。
① 選択肢をざっと読み、主語をつかむ。
② 「(注)」に選択肢の文の単語が無いかをチェック。あるなら、「※」を手がかりに本文からその単語を探し、その単語の周辺部から答えを探す。
③ 「(注)」に単語がない場合、選択肢の文の中で、明らかに目立つ単語に目を付け、本文をざっと読んでキーワード検索をする。
④ 選択肢は本文の読む順になっている場合が多い。例えば、選択肢ウは選択肢イで読んだ後の英文に答えがあると考えることができる。
・ア
最初の選択肢なので、本文を最初から読んでいくと、Ms. Whiteの2つ目の会話に「I’m happy because I can read manga here in Japan.」とあるので、選択肢アは正しいです。
・イ
選択肢アで読んだ英文以降を読んで該当箇所を探すのがセオリーです。
しかし、選択肢アの正誤判定をする過程で読んだMs. Whiteの2つ目の会話に「I’m happy because I can read manga here in Japan.」から、選択肢イは誤りであることが分かります。
・ウ
選択肢イで読んだ英文以降を読みます。
すると、Ms. Whiteの3つ目の会話に「That means some people have translated Japanese into English.」とあるので、選択肢ウは誤りであることが分かります。問3を解く過程でこの英文を読んでいるので、改めて本文を読まなくても解けてしまうかもしれません。
・エ
選択肢ウで読んだ英文以降を読みます。
選択肢エの英文にある単語「drawing」が目立つので、「drawing」がある英文を探すと、Ms. Whiteの4つ目の会話に「So I learned Japanese at school and practiced drawing pictures.」とあるので、選択肢エは誤りであることが分かります。問3を解く過程でこの英文を読んでいるので、改めて本文を読まなくても解けてしまうかもしれません。
・オ
選択肢エで読んだ英文以降を読んで該当箇所を探すのがセオリーです。
しかし、選択肢エの正誤判定をする過程で読んだMs. Whiteの4つ目の会話に「I want to study about Japanese culture more.」とあるので、選択肢オは正しいことが分かります。しかも、問3を解く過程でこの英文を読んでいるので、改めて本文を読まなくても解けてしまうかもしれません。
大門6 長文問題(公立入試標準レベル)
★以下の手順でやることで、無理なく解くことができるはずです。
まず、以下の作業を行ってください。
本文のイントロ部分を読む→本文に段落番号を振る→注意書きの単語の日本語部分を読み、本文の内容をざっくり捉える
その後、以下の手順で解いていきます。
・問1を読む→本文を最初から読んで答えを探す→問2を読む→問1で読んだ英文の続きから読んで答えを探す→問3を読む→・・・
問1ア 答:ago イ 答:stays
文法問題です。下線部の英文のみを見て、アは過去形、イは現在形に合う語を考えて答えが得られます。
問2 答:ウ
本問は空欄補充問題なので、前後の文を含めて読むことで、答えを得られるはずです。ダメなら、読む範囲を少しずつ広げていきましょう。
今回は、空欄がある英文に「But」があるので、空欄がある英文とその後の英文を読むとよいです。
「But he doesn’t think that (1).」
「Bib asked Ken, his classmate, “Why do we have to say greetings together ?”」
この2文を読むことで、選択肢ウが正しいことが分かります。
選択肢イは空欄がある英文の直前の英文ですが、空欄がある英文に「But」があることから、選択肢イの内容は空欄には入りません。
問3 答:ア
本問は空欄補充問題なので、前後の文を含めて読むことで、答えを得られるはずです。ダメなら、読む範囲を少しずつ広げていきましょう。
しかし、本問は英文から答えを導くことはできません。
「we bow very deeply(深くおじぎをする)」という条件を、常識に基づいて考えると、選択肢アの「申し訳ないとき」が一般的ではないでしょうか。
答えの根拠が英文に無いという点で、残念ながら本問は悪問です。
北海道公立高校入試ではこういう問題は絶対に出ないので、この点については心配しなくてよいです。
問4 答:(Many) people on the subway don’t talk anything (, so it’s very quiet.)
本問は並び替え問題なので、前の文章→並び替え部分の文章+カッコ内の単語→後の文章、の順で読んでから、並び替えをします。
最後に、もう一度前後の文を読んで、自然な流れとなることを確認します。解答のように並び替えをして、前後の英文を含めて読むと
前の文章:「ボブは地下鉄を使うときも奇妙に感じる」
並び替え部分の文章:「地下鉄に乗る多くの人が何も話さない」
後の文章:「それで、とても静かだ」
と、自然な流れとなるのでOKでしょう。
問5 答:ア
本問は、この英文の主旨を問う問題です。
以下のポイントを抑えましょう。
■長文は、第一段落で主張したい内容が述べられ、以降の段落で主張の根拠が述べられ、最終段落で主張が繰り返し述べられる、という構造をしている
■1つの段落で、最初にその段落で主張したい内容→主張の根拠→最後に主張したい内容、1つの段落に1つの主張・1つの状況という構成になっている
以上を元に、問題を解きます。
第一段落の末尾:「but there are some strange things to him in Japan」
第五段落の冒頭:「”Different places have different customs. You must not think you are always right. You need to find good things about Japan.”」
という部分を読むことで、明らかに選択肢アが正解であることが分かります。
問6 答:エ、オ ★時間を食うので一度飛ばして最後まで解いてから戻りましょう★
本文は、内容一致問題ですので、以下の4つの方法で解きます。
① 選択肢をざっと読み、主語をつかむ。
② 「(注)」に選択肢の文の単語が無いかをチェック。あるなら、「※」を手がかりに本文からその単語を探し、その単語の周辺部から答えを探す。
③ 「(注)」に単語がない場合、選択肢の文の中で、明らかに目立つ単語に目を付け、本文をざっと読んでキーワード検索をする。
④ 選択肢は本文の読む順になっている場合が多い。例えば、選択肢ウは選択肢イで読んだ後の英文に答えがあると考えることができる。
・ア
最初の選択肢なので、本文を最初から読みます。すると、第一段落をすべて読むことで、選択肢アは正しい、すなわち答えではありません。
・イ
選択肢アで読んだ英文以降を読みます。
「greetings」が「(注)」にあるので、「※」を手がかりに本文から探します。
すると第二段落に、「He knows greetings with each other are important to everyone. he usually says “Good morning,” to his friends and teachers every morning.」とあるので、選択肢イは正しい、すなわち答えではありません。
なお、問2を解く過程でこの英文を読んでいるので、改めて本文を読まなくても解けるかもしれません。
・ウ
選択肢イで読んだ英文以降を読みます。
すると第二段落末尾に、「Ken said, “I’m not sure, but I think it is because Japanese people respect manners.”」とあるので、選択肢ウは正しい、すなわち答えではありません。
・エ
選択肢ウで読んだ英文以降を読みます。
すると第三段落末尾に、「Bob was surprised to learn about the different ways of bowing.」とあるので、選択肢エは誤り、すなわち答えです。
・オ
選択肢エで読んだ英文以降を読みます。
すると第四段落冒頭に、「Bob also feels strange when he takes a subway.」とあり、その後の英文もこの流れで行っているので、選択肢オは誤り、すなわち答えです。