人は、おもしろいことのほうががんばれます。つまり勉強も、おもしろいか、おもしろくないかで、がんばり方が変わるのです
(中略)
つまり、学ぶということにおいて大事なポイントは「その先に何が得られるかをイメージできているかどうか」ということです。
がんばった先に報われるというイメージがあれば、人はもっとがんばれますし、ワクワクもできます。おもしろさやワクワクこそ、学びの大きな原動力になるのです。

『お金に困らない人が学んでいること』 P23より

 

「お客さまに喜んでもらうためにサービスの向上に努めています。品質のいいものを提供したいと思い、仕入れにも余念がありません。しかし、高いものを提供してしまったらお客さまに申し訳ない。可能な限り、安くていいものを提供したいのです」
(中略)
残念ながら、その考え方だけではお金に困り続ける人生でしょう。
(中略)
「日本の企業は薄利多売になりすぎています。安く売ることに一生懸命になり、結果的に企業側が赤字になって、ビジネスが撤退していくことも多い。私はそれが〈無責任〉だと思います。いいサービスを長く提供し続けることは企業の責任です。だから健全に利益を出して、ビジネスを安定させる必要があるんです」
私もこの意見に大いに賛成です。
自己犠牲のうえで誰かを幸せにしたところで、誰も喜びません。あなたも、自分の幸せが誰かの不幸の上にあるのだとしたら、どう思うでしょうか。

『お金に困らない人が学んでいること』 P51より

 

良質なインプットは、お金に困らない人生を手に入れるための重要なポイントです。
とくに効果的なインプットは「読書」をすることです。なぜなら、読書はもっとも効果的かつ短時間に、良質な知識を得ることができるからです。
(中略)
それは、本には文責があるからです。
私も著者の端くれですから、本をつくる工程をよく見させてもらっています。
著者が経験したことを1冊にまとめていく。まさに石から水を絞り出すような行為です。出し惜しみすることなく、知識や体験を本のなかに詰め込んでいきます。
そして、できあがった文章を、編集や校閲のプロたちが一字一句の修正はもちろん、情報に間違いがないか確認をしていきます。
最近は、個人での電子書籍出版も流行っています。たしかにそれもすばらしいですが、商業出版ほど精度を高めて書かれているものはそう多くありません。やはり紙の書籍ほど情報がたしかなものはないでしょう。だから読書がおすすめなのです。

『お金に困らない人が学んでいること』 P76より