世のため人のためになるんだから、売れなきゃいけないし、儲かるのが当たり前なの。だけど、世の中の人は「世のため人のためになるなら、儲けなくてもいい、自分が我慢してもいい」って思っちゃう。それじゃぁ、いくら世のためにいいものを作っても、広めることはできないんだよ。作ったら、稼がないとダメなんだ。
(中略)
自分を犠牲にしてはいけない、ということなんです。
それに、儲けが出なくては、継続することはできないよね。儲けがあれば、跡を継ぎたいという子どもも出てくるの。子どもや世間が継続したいと思うようなものを作ることなんだよね。

『斎藤一人 我慢しない生き方』 P17より

 

黙っていると相手はつけあがるんだということが、この経験でわかりました。その後は、イヤだなと思ったら、すぐに相手に伝えるように。早めに伝えれば、わだかまりもなく、その後の関係も悪くはなりません。
イヤなことを心の中に溜めていると、相手を恨むことになってしまうんです。モヤモヤを溜める前に、相手に伝えることが大切なのです。
高校時代もたくさんの友だちに囲まれていましたが、その中には「私は自分が嫌いなの」って言う子もいました。私にとっては「どうして自分が好きになれないのか」わからなかった。私は自分が大好きだし、自分の気持ちを何より大切にしていたからです。
実はね、自分のことを好きでないということは、自分を粗末にしているのと同じことなんです。自分を粗末にしていると、他人にも粗末にされてしまう。だから、自分を大事に扱わなくちゃいけないんです。

『斎藤一人 我慢しない生き方』 P27より

 

でも、相手に嫌われてもいいんですよ。自分が傷つくようなことを言われたり、やられたりしたら、自分を守らなきゃいけない。あまりにひどい場合は、嫌ってもらってかまわない。というより、イヤな人からはイヤがられた方がいいんです。
一人さんも言います。
「イヤな人に好かれたなら、あなたもイヤな人の仲間だよ」って。
言いたいことを言えずに我慢するから、その鬱憤(うっぷん)が溜りに溜まって、人を恨んじゃうんです。それは、心のトゲを増やすことになります。  人を恨むのではなく、その場で解消してスッキリ生きる。実は、これこそが「我慢しないとうまくいく」生き方なんです。

『斎藤一人 我慢しない生き方』 P43より