ほとんどの親って、「自分に厳しく、人には優しく」が正しいと思っている。
違うんだ。「自分に優しく、人にも優しく」が本当なの。
繰り返しになるけど、自分に厳しい人は、絶対他の人にも厳しいの。「自分に厳しい人が、他人には優しくできる」ということは、ありえない。
親はね、子どもを支配し、コントロールしようとすることが多いよね。他の人は、大目に見てあげることができても、自分の子だけに厳しいところがあるんだよ。それが正しいって、思ってしまうんだ。
人の子には優しいけど、自分の子だけに厳しい。それで、幸せになろうとしても無理だよ。
相手を束縛し、コントロールしようとしている。間違っているよね。  だって愛って自由だからね。子どもを愛しているなら、自由にさせなくちゃいけないんだよ。

『斎藤一人 愛とゆるし』 P53より

 

どうしても人をゆるせない、って言う人は、もしかしたら本気で幸せになる気がないのかもしれないね。だって、もし本気で幸せになる気があるのなら、不幸なことは自分の心に持ち込まないはずだから。
ゴキブリを嫌いな人が、ゴキブリの標本を見たり、飾ったりしないだろ?
イヤな人のことを家に持ってかえって、その人のことを考えたり、裁こうとしたりしても、いいことは一つもないよ。本当にイヤなことなら、すぐ忘れること。考えないことだよ。

『斎藤一人 愛とゆるし』 P61より

 

もともと一人さんは、かわいそがりな性分だから、気の毒な人を見ると、人一倍心を痛めてしまうんだ。だからこそ、こういうつらい事件や、悲しい報道は見ないことにしている。自分の世界に持ち込まないようにしているんだよ。
これは、無関心とは違うよ。
今は「個」の時代なんだ。「個」の時代は、ひとりひとりがどうやったら幸せになれるかを考える時代なんだよ。昔は、団体が優先だった。今は、「個」を優先することが団体を幸せにすることにつながる、とてもいい時代になっている。

『斎藤一人 愛とゆるし』 P74より