若い頃に買った石油会社シンクレアのガソリンスタンド(GS)も失敗だった。近くにある石油会社テキサコのGSに、どうしても勝てなかった。テキサコのGSは好人物が経営して長年地盤を固めていた。そんな圧倒的なライバルに挑むことが愚行だったのだ。
こうした経験を通してバフェットは、難しいビジネスより、簡単なビジネスを選ぶことが、優れた成果を上げる王道だと学んだのである。

『ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉』 P45より

 

「オマハでの生活の方がずっとまともです。ニューヨークで働いていた頃は、都会のほうが刺激があって、アドレナリンも分泌されるだろうと思っていました。でも、あのままニューヨークにとどまって都会特有の刺激に反応するようになっていたら、頭がおかしくなっていたかもしれません」
必要なのは洪水のような情報ではなかった。よけいな雑音から離れたほうが考えがまとまり、優れた決断ができる。そこに気づいたことがオマハでの成功を導いたのだ。

『ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉』 P70より

 

ネットを通じて情報を「見る」のも大切だ。時には人から情報を「聞く」のもいい。だが、じっくり考え、判断するには、毎日何時間も「読む」ことこそが基礎になる。

『ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉』 P118より