金持ちの人は後者、苦労して成功をつかみ取った方が良いと考えます。成功よりも失敗からの方が学ぶべきことが多いからという理由もありますが、何よりも社会の荒波にもまれて生きてきた方が「角が取れる」と考えているからです。
(中略)
お金持ちの人は謙虚です。新入社員にもお礼が言える、部下の助言を素直に受け入れる、褒められても自惚れることがない、常にそんな態度です。
必要以上にプライドの高い人もいますが、そういう人にお金持ちはいませんし、たまたま事業がうまくいってお金を手にしたとしても長くは続きません。改めて挫折することでしか謙虚さを学ぶことはできません。

『日本でお金持ちになる人の思考法』 P21より

 

お金持ちの人の多くはたいていニコニコしていて、人を非難することは決してありません。何か悪いことをする人にはいつか必ず天罰が下る、社会から制裁が加えられるのだから、自分が何を言っても同じ、それなら何も言わずにおこう、そんなスタンスの人が多いようです。
短気は損気です。
腹が立つのを抑えるのは難しいですが、仕事にも集中できませんし、怒りを露わにしてしまえば人は近寄ってきません。手を出してしまえば社会的に信用が問われることにもなりかねません。
(中略)
「今」の腹立たしさを紛らわすために使ってしまったエネルギーと時間を、「未来」の資産を築くためにすべき仕事にあてることのできる人、それがお金持ちの人です。

『日本でお金持ちになる人の思考法』 P42より

 

お金持ちの人、仕事のできる人は皆「いい顔」をしています。言葉で表すのは難しいのですが、いい顔なのです。イケメンとか、美人のような顔のつくりの良し悪しではなく、異性に限らず同性にも好まれる顔、なぜか惹き込まれてしまう顔、自信にみなぎる顔をしています。
いい顔をしているだけでなく、お金持ちの人は初対面の人と会ったとき、顔で今後の付き合いを判断すると言います。ヘッドハンティング業界で活躍されていて、人と会うことを仕事の大半とする方は、いつか問題発生の原因となりそうな人には顔にその兆候が表れている、とまで言っていました。

『日本でお金持ちになる人の思考法』 P66より