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今回は、2022年に行われた、三重県公立高校入試「理科」の問題・解答・詳しい解説を公開致します。

 

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個別指導塾まさ

オンライン個別指導塾と家庭教師をやっています。北大院卒、指導経験20年以上。当塾は中上位高校志望の子が多いですが、勉強が苦手な子も多数在籍しています。今の学力は不問ですので、気軽にお申し込みください。授業料は1回70分 3,000円〜です。

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大問1 光の屈折

三重県公立高校入試理科2022年(令和4年)過去問題

三重県公立高校入試理科2022年(令和4年)過去問題

 

(1)(a)

解答:屈折角

解説:

角Aは入射角、角Bは屈折角です。

 

(1)(b)

解答:25度

解説:

入射角が40°なので、表より、屈折角は25°です。

 

(2)

解答:

解説:

入射角は30°なので、表より、光の逆進を考えて、屈折角は50°です。

 

(3)

解答:120度

解説:

図4では、全反射が起こっています。

入射角は60°であるので、反射の法則より、屈折角も60°です。

よって、入射光と屈折光のなす角度は60°×2=120°です。

 

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大問2 金星 ★(3)がやや難

三重県公立高校入試理科2022年(令和4年)過去問題

 

(1)

解答:惑星

解説:

単純な知識問題なので、解説略。

 

(2)

解答:ア

解説:

図より、金星は明けの明星の位置にいます。

明けの明星では、金星は明け方東の空に見えます。

 

(3) ★やや難

解答:ウ

解説:

地球の公転周期は1年、金星の公転周期は約0.62年より、内惑星である金星の方が速く公転します。

地球から金星を観測し続けると、金星は地球から離れていきます。

よって、金星は少しずつ満ちていき、見かけの大きさは小さくなっていきます。

 

(4)

解答:金星は地球より内側を公転しているから。

解説:

内惑星である水星と金星は、真夜中に観測できません。

外惑星である火星は、真夜中に観測できます。

 

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大問3 有性生殖

三重県公立高校入試理科2022年(令和4年)過去問題

 

(1)

解答:顕性形質

解説:

単純な知識問題なので、解説略。

 

(2)

解答:ア、イ

解説:

親から子:BB×bb→Bb、Bb、Bb、Bb(すべて黒色)

子から孫:Bb×Bb→BB、Bb、Bb、bb

子の遺伝子型はBbだから、生殖細胞はBとbです。

 

(3)

解答:黒色・・・エ、黄色・・・オ

解説:

黒色(BBまたはBb)と黄色(bb)を交配させて黄色(bb)が発現しているので、黒色の親の遺伝子型はBbです。

黄色の遺伝子bは潜性形質だから、黄色の遺伝子型はbbです。

大問4 溶解度

三重県公立高校入試理科2022年(令和4年)過去問題

 

(1)(a)

解答:ビーカーA・・・〇、ビーカーB・・・〇、ビーカーC・・・×

解説:

ビーカーA:図2より、20℃の水100g=50g×2に、塩化ナトリウムは約38g溶けます。38g>30g=15g×2より、すべて溶けます。

ビーカーB:図2より、20℃の水100g=50g×2に、硝酸カリウムは30g少々溶けます。30g少々>30g=15g×2より、ギリギリすべて溶けると考えられます。

ビーカーC:図2より、20℃の水100g=50g×2に、ミョウバンは約10g溶けます。10g<30g=15g×2より、とけ残りが生じます。

 

(1)(b)

解答:イ

解説:

図2より、60℃・100gの水に硝酸カリウムは約110g溶けるので、60℃・50g=100g×1/2の水に硝酸カリウムは約55g=約110g×1/2溶けます。

よって、硝酸カリウムはあと55g-15g=40gとけると考えられます。

 

(2)(a)

解答:C

解説:

表のうち、溶解度が最も小さいのはミョウバンです。

ミョウバンが入っているのは、ビーカーCです。

 

(2)(b)

解答:18%

解説:

表より、10℃・50g=100g×1/2の水にとける硝酸カリウムの質量は22.0×1/2=11.0g<15gです。

ビーカーBには、50gの水に11.0gの硝酸カリウムが溶け、4gのとけ残りが生じています。

よって、質量パーセント濃度は、

11.0g/(50g+11.0g)×100=1100/61=18.03・・・≒18%

大問5 植物のつくりと分類 ★(2)がやや難

三重県公立高校入試理科2022年(令和4年)過去問題

三重県公立高校入試理科2022年(令和4年)過去問題

 

(1)(a)

解答:あ・・・ア、い・・・エ

解説:

単純な知識問題なので、解説略。

 

(1)(b)

解答:名称・・・胚珠、記号・・・H

解説:

裸子植物であるマツの雌花のりん片には、胚珠がむき出しで存在しています。

被子植物であるアブラナでは、胚珠(H)が子房(G)に包まれています。

 

(1)(c)

解答:被子植物

解説:

被子植物であるアブラナでは、胚珠(H)が子房(G)に包まれています。

 

(1)(d)

解答:ウ

解説:

アブラナは離弁花類に属します。

離弁花類は双子葉類に属するので、子葉は2枚、茎の維管束は輪状に配列されています。

 

(1)(e)

解答:離弁花類

解説:

以下を覚えましょう。

離弁花類:サクラ・アブラナ・エンドウ

合弁花類:ツツジ・タンポポ・アサガオ

 

(2) ★やや難

解答:ウ

解説:

ア:Bは雄花のりん片にある花粉のうです。Oはスギゴケの雌株にある胞子のうです。

イ:Eはやくで花粉があります。Nはイヌワラビの葉の裏にある胞子のうです。

ウ:正しい。Iは被子植物であるアブラナの葉、Kはシダ植物であるイヌワラビの葉柄です。被子植物とシダ植物は、ともに維管束があります。

エ:Mはシダ植物のひげ根で、水や肥料分を吸収します。P点はコケ植物の仮根で、身体を地面に固定するはたらきをします。

 

(3)

解答:Xのグループ・・・ア、Zのグループ・・・ウ

解説:

WとX:コケ植物のみに当てはまる特徴は、維管束があるか否か、根・茎・葉の区別があるか否かです。

YとZ:YとZを区別する基準は、種子で増えるか否かです。

大問6 イオン化傾向とダニエル電池

三重県公立高校入試理科2022年(令和4年)過去問題

三重県公立高校入試理科2022年(令和4年)過去問題

 

(1)(a)(i)

解答:

(i)Zn→Zn2++2e

(ii)Cu2++2e→Cu

解説:

表1より、金属Bに水溶液Aを加えると、金属Bが溶け、水溶液Aに含まれる銅イオンが減少して銅になっています。

これより、金属Bは亜鉛、水溶液Aは硫酸銅水溶液です。

ここでは、亜鉛(Zn)が溶けて電子を2個放出して(2e)、硫酸銅水溶液の銅イオン(Cu2+)が電子を2個受け取り銅(Cu)になります。

 

(1)(b)

解答:カ

解説:

表1より、亜鉛(金属B)に硫酸銅水溶液(水溶液A)を加えると、亜鉛が溶けているので、イオン化傾向の大きさは、亜鉛(金属B)>銅(金属A)です。

表1より、マグネシウムに硫酸亜鉛水溶液(水溶液B)を加えると、マグネシウムが溶けているので、イオン化傾向の大きさは、マグネシウム>亜鉛(金属B)です。

よって、イオン化傾向の大きさは、マグネシウム>亜鉛(金属B)>銅(金属A)です。

 

(2)(a)

解答:化学エネルギー

解説:

単純な知識問題なので、解説略。

 

(2)(b)

解答:イ

解説:

イオン化傾向の大きさはZn>Cuより、亜鉛がとけて電子を放出して銅板へ行くので、亜鉛が-極、銅が+極です。

 

(2)(c)

解答:ウ

解説:

イオン化傾向の大きさはZn>Cuより、亜鉛がとけます。

 

(2)(d)(i)

解答:ウ

解説:

亜鉛板側(硫酸亜鉛水溶液側)では亜鉛が溶けて亜鉛イオン(Zn2+)になり、陽イオンの数が多くなるので、+の電気に傾きます。

銅板側(硫酸銅水溶液側)では銅イオンが電子を受け取り銅(Cu)になり、硫酸イオン(SO42-)が残るため、-の電気に傾きます。

これらの電気の偏りを無くすため、素焼き板を通って、亜鉛イオンが銅板側(硫酸銅水溶液側)へ、硫酸イオンが亜鉛板側(硫酸亜鉛水溶液側)へ移動します。

 

(2)(d)(ii)

解答:イ

解説:

素焼き板が無いと、硫酸銅水溶液が亜鉛板と接触してしまいます。

ここでは、亜鉛が溶けて電子を2個放出し、銅イオンが電子2個を受け取ることで、亜鉛板に銅が析出します。

すると、両極とも銅板になり、電池の成立要件を満たさず、電流が流れなくなってしまいます。

大問7 温帯低気圧・風

三重県公立高校入試理科2022年(令和4年)過去問題

三重県公立高校入試理科2022年(令和4年)過去問題

 

(1)(a)

解答:エ

解説:

低気圧は中心部へいくほど気圧が下がること、等圧線は4hPaごとに引かれることから、選択肢エが最も適切です。

 

(1)(b)

解答:閉そく前線

解説:

単純な知識問題なので、解説略。

 

(1)(c)

解答:ア

解説:

温帯低気圧の消滅過程について問われています。

例えば、寒冷前線が温暖前線に追いつくと、地上付近は寒気のみになり、上昇気流が発生しなくなるため、低気圧は消滅します。

温度差が生じている地点のうち、温度が高い方では上昇気流が生じて気圧が下がり、低気圧になります。

 

(1)(d)

解答:記号・・・ウ、変化・・・気温が急激に低下したことと、風向が北よりに変わったこと。

解説:

寒冷前線が通過すると、積乱雲に覆われるため天気が悪くなり、その後寒気に覆われるため気温急降下、低気圧は風が反時計回りに吹き込む構造をしているため風向が南寄りから北寄りに急変します。

 

(2)(a)

解答:エ

解説:

夏は太平洋側が冷たく(下降気流が生じるので高気圧)、ユーラシア大陸が暖かい(上昇気流が生じるので低気圧)ため、風は太平洋側からユーラシア大陸へ吹きます。

低気圧は反時計回りに風が吹き込み、高気圧は時計回りに風が吹き出します。

 

(2)(b)

解答:ウ

解説:

ア:春や秋の天気の特徴です。

イ:梅雨の季節の特徴です。

ウ:正しい。

エ:夏の天気の特徴です。

大問8 電磁力とモーター

三重県公立高校入試理科2022年(令和4年)過去問題

三重県公立高校入試理科2022年(令和4年)過去問題

 

 

 

 

(1)(a)

解答:発熱する

解説:

単純な知識問題なので、解説略。

 

(1)(b)

解答:磁界

解説:

電磁力は、磁界から受ける力です。

 

(1)(c)

解答:ウ→エ→ア→イ

解説:

電流が最も大きいものを選びます。

抵抗とは電流の流れにくさであるので、合成抵抗の大きさが最も小さいものを選べばよいです。

ア:合成抵抗=5Ω+5Ω=10Ω

イ:合成抵抗=5Ω+10Ω=15Ω

ウ:合成抵抗=(5Ω×10Ω)/(5Ω+10Ω)=50/15=10/3Ω≒3.3Ω

エ:合成抵抗=10Ω/2=5Ω

合成抵抗の大きさはイ>ア>エ>ウであるので、電流の大きさはウ>エ>ア>イです。

 

(2)(a)

解答:エ

解説:

右ねじの法則より、選択肢エが正解です。

 

(2)(b)

解答:ア

解説:

磁界の向きはN極→S極です。

電流の向きに注意して電磁力の向きを調べると、選択肢アが正解。

 

(2)(c)

解答:ア

解説:

モーターのコイルの回転を速くするには、電磁力の大きさを大きくする必要があります。

そのためには、電流を大きくする、またはより強い磁石を使用します。

 

(2)(d)

解答:(例1)コイルに流れる電流の向きを切り替える、(例2)コイルに流れる電流の向きを逆にする

解説:

コイルが半回転(180°回転)すると、電磁力の向きがコイルの動く向きに対して垂直になり、かつ2つの電磁力の向きが互いに逆向きになるため、コイルが回転できなくなります。

これを防ぐため、整流子がコイルに流れる電流の向きを切り替えて、電磁力の向きを反転させます。