こんにちは、家庭教師のそらです。
今回は、中1理科1学期定期テスト(中間・期末)過去問の解説第8弾です。
実際に定期テストで出題された問題の中で、とくに差が付く問題を厳選して解説します。
指導経験20年以上のプロ家庭教師。北海道の高校受験に特化した
第1問
(1)
メスシリンダーの目盛りを読むときの目線はイの位置で、最小目盛りの1/10まで読み取ります。
(2)
図より、43.5cm3と分かります。
(3)
密度の単位(g/cm3)に留意して
このボルトの体積は、50.5cm3-43.5cm3=7.0cm3より
55g÷7.0cm3=7.85・・・≒7.9g/cm3
表より、このボルトは鉄でできていることが分かります。
エタノールの密度(0.79g/cm3)<鉄の密度(7.87g/cm3)より、このボルトはエタノールに沈みます。
(4)
鉄が液体の水銀に浮いたことから、水銀の密度は鉄の密度より大きいことが分かります。
第2問
(1)
密度の単位(g/cm3)に留意して
70g÷10cm3=7g/cm3
(2)
98g÷7.0g/cm3=14cm3
(3)
密度の単位(g/cm3)に着目します。
密度[g/cm3]=質量[g]÷体積[cm3]⇔質量[g]=密度[g/cm3]×体積[cm3]
より、縦軸が質量[g]、横軸が体積[cm3]のグラフを考えると、原点を通る直線となり、グラフの傾きが密度[g/cm3]となります。
図より、傾きが最も小さいのは金属Dより、金属Dが密度が最も小さいことが分かります。
(4)
金属BとDは同一直線上にあるので、密度が同じ、つまり同一物質であることが分かります。
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第3問
(1)(2)
①
砂糖は水に溶けやすく、水溶液中では分子として拡散しており、電気を通しません。
②
水にとけないことから、白い粉末Bはデンプンです。
デンプンは有機物なので、加熱すると水と二酸化炭素になりますが、酸素濃度が不十分だと焦げて炭になります。
③
加熱しても変化しないことから、白い粉末Cは食塩です。
食塩は水に溶けやすく、水溶液中ではイオンとして拡散しており、電気を通します。
消去法で、白い粉末Dはグラニュー糖であることが分かります。
(3)(4)
砂糖は有機物なので、加熱すると水と二酸化炭素になりますが、酸素濃度が不十分だと焦げて炭になります。
有機物とは、炭素と水素からなる物質です。
(5)
物質は有機物と無機物に大別され、無機物はさらに、金属と非金属に大別されます。
第4問
(1)
空気の成分は、約78%が窒素(D)、約21%が酸素(A)、約0.9%がアルゴン、約0.04%が二酸化炭素です。
石灰水(水酸化カルシウム)に二酸化炭素(C)を通すと中和が起こり、水にとけにくい炭酸カルシウムの塩ができ、石灰水が白く濁ります。
さらに二酸化炭素を通していくと、炭酸カルシウムが水にとけやすい炭酸水素カルシウムになり、再び透明に戻ります。
水素(B)は可燃性の物質であるので、燃やす=酸素と化合させると酸化されて、水になります。
アンモニア(E)は水に非常によく溶ける気体で(水1cm3に702cm3とける)、水溶液はアルカリ性を示します。
(2)
アンモニアは刺激臭のある有毒な気体です。
(3)
酸素には助燃性があり、火のついた線香を入れると激しく燃えます。
(4)
水素は、亜鉛やマグネシウムにうすい塩酸を加えることで発生します。
他、電気分解により発生したりします。
(5)
二酸化炭素は水にあまり溶けない気体なので、水上置換法で捕集することができます。
また、空気の密度の約1.5倍と、空気より重い気体なので、下方置換法で捕集することもできます。
(6)
解答例:はじめに発生した気体は、実験器具内の空気だから(解説略)