こんにちは、家庭教師のそらです。
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今回は、2022年に行われた、千葉県公立高校入試「理科」の問題・解答・詳しい解説を公開致します。
指導経験20年以上のプロ家庭教師。北海道の高校受験に特化。勉強がとても苦手な子の指導が得意です。
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大問1 小問集合
(1)
解答:0.5N
解説:
1.5Nで3cm伸びているので、
1.5N/3cm=15/30=1/2=0.5N/cm
(2)
解答:ア
解説:
2H2Oは、水分子が2個あるということです。
(3)
解答:受精卵
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
(4)
解答:震度
解説:
震度の階級は、「震度0」「震度1」「震度2」「震度3」「震度4」「震度5弱」「震度5強」「震度6弱」「震度6強」「震度7」の10階級です。
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大問2 肉食動物と草食動物と動物の分類
(1)
解答:(えものとの)距離をはかる((えものまでの)距離をつかむ)
解説:
立体的に見える範囲が広いということは、えものとの距離感がつかめるということです。
シマウマのように、目が側面につくと、視野が広くなり、敵を見つけて逃げやすくなります。
(2)
解答:エ
解説:
草食動物であるシマウマは、前歯の門歯と奥歯の臼歯が発達しています。シマウマの門歯は草をかみ切るために、臼歯は草をすりつぶすためにあります。
肉食動物であるライオンは、前歯の犬歯と奥歯の臼歯が発達しています。ライオンの犬歯はえものをしとめるために、臼歯は肉をひきちぎるためにあります。
(3)
解答:相同器官
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
(4)
解答:特徴Ⅱ・・・イ、特徴Ⅳ・・・ウ
解説:
特徴1はホニュウ類であるクジラにのみ見られる特徴なので、胎生です(オ)。
特徴2はハチュウ類であるカメと、鳥類であるペンギンにのみ見られる特徴なので、陸上に殻のある卵を産むです(イ)。
特徴3は魚類であるメダカとハチュウ類であるカメにのみ見られる特徴なので、うろこがあるです(ア)。
特徴4は魚類であるメダカには見られず、両生類であるイモリでは子のみ、ハチュウ類、鳥類、ホニュウ類に見られる特徴であるので、肺呼吸です(ウ)。
特徴5は魚類、両生類、ハチュウ類、鳥類、ホニュウ類すべてに見られる特徴なので、セキツイ動物です(エ)。
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大問3 状態変化
(1)
解答:ア、ウ、エ
解説:
塩化ナトリウム(食塩)は、常温で固体である無機物であるので、分子を作らない物質です。また、ナトリウムは金属原子であることからも、分子を作らない物質と言えます。
銀は金属であるので、分子を作らない物質です。
他は全て、分子を作る物質です。
(2)
解答:ウ
解説:
純粋なエタノールの沸点は78.3℃、純粋な水の沸点は100℃より、液体のエタノールが沸騰して気体になります。
状態が液体→気体になると体積が激増しますが、これは粒子の動きが盛んになるためであり、粒子の数が増えたりサイズが大きくなるわけではありません。
気体では、粒子は均一に拡散しています。
(3)①
解答:x・・・0.79g、y・・・494倍
解説:
液体のエタノールの質量は、0.79g/cm3×1cm3=0.79g
実験ではエタノールは密閉されているので、気体になっても粒子の数が変わらないから、気体のエタノールの質量も、0.79gです。
気体のエタノールの体積は、0.79g÷0.0016g/cm3=0.79/0.0016cm3=79/0.16=7900/16=493.75≒494cm3
よって、液体のエタノール1cm3が気体のエタノール494cm3に膨張しているので、体積は494倍になっています。
(3)②
解答:ア
解説:
エタノールの融点は-115℃なので、図4の固体のエタノールの温度は-115℃より低いので、液体窒素の温度も-115℃より低いです。
大問4 前線のつくり ★(3)(4)がやや難
(1)
解答:エ
解説:
冬はユーラシア大陸が冷たく太平洋が暖かいので、ユーラシア大陸が高気圧で太平洋側が低気圧になります。
ユーラシア大陸は陸上かつ北側にあるので、冷たく乾燥しています。
風は冷たい方から暖かい方へ吹くので、ユーラシア大陸から太平洋に向けて風が吹きます。
ユーラシア大陸は日本列島より北西にあるので、北西の風が吹きます。
その後の風の空気の状態は、選択肢エのとおりです。
(2)
解答:m・・・大陸、n・・・下降
解説:
(1)解説参照。
(3) ★やや難
解答:
解説:
温帯低気圧の左側が寒冷前線、右側が温暖前線です。
寒冷前線が通過すると、風向が南寄りから北寄りに急変し、暖気から寒気に入るため、気温が急降下します。
ゆえに、地点Cは寒冷前線の左側に位置します。
寒冷前線の後ろ50〜60kmに短時間に激しい雨が降る積乱雲がありますが、地点Cの天気については問題文で言及されていないので寒冷前線の1目もり程度離す形で作図するとよいでしょう。
(4) ★やや難
解答:40%
解説:
太平洋側の平野の水蒸気量=14.5g/cm3×0.8
日本海側の平野の水蒸気量=23.1g/cm3×0.3
失われた水蒸気量=14.5g/cm3×0.8-23.1g/cm3×0.3
よって、求める値は
(14.5g/cm3×0.8-23.1g/cm3×0.3)÷14.5g/cm3×0.8=1-(23.1g/cm3×0.3÷14.5g/cm3×0.8)=1-693/1160=467/1160=0.399・・・≒39.9%≒40%
大問5 オームの法則と発熱量
(1)
解答:オームの法則
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
(2)
解答:図2・・・エ、図3・・・ア
解説:
オームの法則より、V=I×R ⇔ I=V/R
図2の合成抵抗の大きさは3Ω+3Ω=6Ω、よって、6VのときI=6V/6Ω=1Aだから、図2の回路は選択肢エです。
図3の合成抵抗の大きさは3Ω/2=1.5Ω、よって、3VのときI=3V/1.5Ω=2Aだから、図3の回路は選択肢アです。
(3)
解答:(a)3600J、(b)(加えた電圧の大きさが同じであるので)回路を流れる電流の大きさが大きくなったと考えられるため。
解説:
(a)
抵抗と電圧が分かっているので、
Q[J]=V2/R×t=62/3×300=12×300=3600J
(b)
発熱量はQ[J]=V2/R×tで、発熱量=水が得た熱エネルギーと仮定すると、加えた電圧の大きさと電流を流した時間が等しく、発熱量が電熱線Fの方が大きいことから、抵抗の大きさは電熱線Fの方が小さいと言えます。
大問6 惑星と太陽
(1)
解答:流れる水のはやらきで運ばれたとき、角が削られてつくられる。
解説:
岩石が流水により運ばれると、角が削れて丸みを帯びます。
岩石はの種類は粒の大きさにより、れき(2mm以上)、砂(2〜1/16mm)、泥(1/16mm以下)に分類されます。
(2)
解答:水星・・・惑星A、土星・・・惑星E
解説:
水星は太陽からの距離が最も近い惑星なので、図2の惑星Aです。
土星は地球から3つ離れた惑星なので、図3の惑星Eです。
(3)
解答:ウ
解説:
惑星Bは金星です。
内惑星である金星が図4の位置にあるとき、明け方東の空に見える明けの明星です。
金星はよいの明星から、左から欠けて大きくなっていき、明けの明星では、左から満ちて小さくなっていきます。
よって、肉眼で惑星Bを見たとき、選択肢ウの見え方をすると考えられます。
(4) ★難
解答:惑星B・・・イ、惑星C・・・オ
解説:
・惑星B
金星の公転周期は約0.62年であるので、半年では約290°公転します(360°×0.5/0.62)。
地球の公転周期は1年ですので、半年では180°公転します。
これより、金星はよいの明星の位置にくるので、夕方西の空でのみ観察できます。
よって、答えは選択肢イです。
・惑星C
惑星Cは火星です。
火星は外惑星であるので、位置によらず光っている半面を見ることができ、真夜中に南の空に観測することもできます。
よって、答えは選択肢オです。
大問7 力学的エネルギー保存の法則
(1)
解答:イ
解説:
重力の大きさは、地球上どこでも同じ大きさです。
重力の向きは、物体中心から鉛直下向きです。
(2)
解答:x・・・大きい、y・・・15cm
解説:
例えば質量30gの球のとき、木片の移動した距離は、一定の割合で大きくなっています。
また、例えば球を置く高さが20cmのとき、質量が2倍3倍・・・となると、木片の移動した距離も2倍3倍・・・と大きくなっています。
球の質量が60gのとき、球を置く高さが20cmのときの木片の移動距離が12cmであることから、球を置く高さが25cm(20cm)のとき、木片の移動距離は、比例式を立てて
20:12=25:x
⇔ 25:x=5:3=25:15
∴x=15cm
(3)
解答:
解説:
a点では速さがゼロなので、力学的エネルギー=位置エネルギー=3で、運動エネルギーはゼロです。
b点c点では高さがゼロなので、力学的エネルギー=運動エネルギー=3です。
d点e点では位置エネルギー=1、力学的エネルギー=位置エネルギー+運動エネルギー=3なので、運動エネルギー=2です。
a点〜e点を直線で結んで、答えが得られます。
(4)
解答:18cm
解説:
位置エネルギー=重力[N]×高さ[m]=質量[g]×1/100[N/g]×高さ[m]
これより、高さが一定のとき、位置エネルギーの大きさは球の質量に比例します。
木片の移動距離は、位置エネルギーの大きさと見立てることができます。
球が木片に衝突したときの高さは20cmです。
質量60gの球が高さ20cmで木片に衝突すると、木片は12cm移動するので、その1.5倍の質量である90gの球が同じ高さ20cmで木片に衝突すると、木片は12cm×1.5=18cm移動します。
大問8 刺激の伝達
(1)
解答:イ
解説:
感覚器官である目は首より上にあるので、行きはせきずいを通らず、帰りのみ通ります。
刺激の伝達経路は、感覚器官(目)→感覚神経(A)→大脳→D→せきずい→運動神経(F)→運動器官、です。
(2)
解答:ア
解説:
筋肉はけんにより、関節(イとウ)をへだてたとなりの骨に付着しているので、答えは選択肢アです。
(3)
解答:反応・・・反射、符号・・・イ、ウ
解説:
ア:意識して起こす反応なので、反射ではありません。
イ:無意識に起こる反応なので、反射です。
ウ:無意識に起こる反応なので、反射です。
エ:意識して起こす反応なので、反射ではありません。
(4)
解答:(刺激の信号がせきずいに伝えられると、)せきずいから直接、信号が出されるため。
解説:
例えば図2において、反射の刺激の伝達経路は、感覚器官→B→せきずい→F→運動器官、となり、刺激の信号は大脳を経由せず、せきずいから直接出されるため、反応を起こすまでの時間が短くなり、危険回避に役立っています。
大問9 ダニエル電池
(1)
解答:エ
解説:
イオン化傾向の大きさがZn>Cuなので、亜鉛板が溶けて亜鉛イオンとなり電子を2個放出するので、亜鉛板が-極、銅板が+極です。
電流は+の電気なので、電流の向きは銅板→亜鉛板(Bの向き)です。
(2)
解答:亜鉛は、銅よりもイオン(陽イオン)になりやすい。
解説:
イオン化傾向の大きさがZn>Cuなので、亜鉛板を硫酸銅水溶液に入れると、亜鉛が溶けて電子を2個放出します。その電子を硫酸銅水溶液の銅イオンが亜鉛板上で受け取り銅になり、亜鉛板に銅が付着します。
(3)
解答:イ
解説:
イオン化傾向の大きさがZn>Cuなので、亜鉛板が溶けて亜鉛イオンとなり電子を2個放出するので、硫酸亜鉛水溶液側では亜鉛イオン(Zn2+)、つまり陽イオンの数が増加します。
(4)
解答:Cu2++2e–→Cu
解説:
亜鉛板が溶けて電子が2個放出されます。電子は銅板側へ移動し、硫酸亜鉛水溶液の銅イオン(Cu2+)が電子を2個(2e–)受け取り銅(Cu)になり、銅板に析出します。