『元気が出る数学ⅡB』の前にやる問題集
基礎をしっかり固めたい:『白チャート2B』
『白チャート2B』の例題(約330問)を完全にしてください。
『元気が出る数学ⅡB』は、『白チャート2B』の発展例題レベルが楽に解けるレベルでないと、非常に苦労すると思います。
基礎を短期間で固めたい:『基礎問題精講数学II・B』
『基礎問題精講数学II・B』の例題(約170問)を完全にしてください。
演習問題も完全であることが望ましいです。
基礎があまり固まっていない:『初めから始める数学2b』
同じマセマ出版社の、基本問題集『初めから始める数学2b』を、隅々まですべてやってください。
『元気が出る数学ⅡB』は基礎が固まっている前提の問題集です。
『元気が出る数学ⅡB』の特徴
『元気が出る数学ⅡB』とは、マセマ出版社が発行した、受験数学の標準問題集です。
マセマの問題集は、解説が親しみやすい口調で書かれており、非常に分かりやすいです。
チャート式の硬い表現が苦手である方が、マセマを好んで使っているそうです。
『元気が出る数学ⅡB』のレベル
『元気が出る数学ⅡB』のレベルは、共通テスト〜中堅大学レベルです。
地方国公立大学を目指すなら、『元気が出る数学ⅡB』がひとまずの終着点となります。
『元気が出る数学ⅡB』の対象者
『元気が出る数学ⅡB』の対象者は、地方国公立大学を狙う生徒です。
5s(埼玉大学、信州大学、新潟大学、静岡大学、滋賀大学)の地方中堅国公立大学文系学部なら、『元気が出る数学ⅡB』が終われば、過去問の解説を、さほど時間をかけずに理解できるレベルになるでしょう。
金沢・岡山・千葉・広島大学など上位国公立大学を目指す生徒は、『黄チャート2B』でさらに演習を積むことで、合格が見えてくるはずです。
『元気が出る数学ⅡB』の使い方・やり方
「絶対暗記問題」約140問がメイン
『元気が出る数学ⅡB』の問題数は、2冊合わせて、以下のとおりです。
・例題:約40問(『白チャート2B』のコンパス3〜5レベル)
・絶対暗記問題:約140問(『黄チャート2B』のコンパス3レベル)
・頻出問題にトライ:約40問(『黄チャート2B』のコンパス3〜4レベル)
合計で約220問と、問題数がかなり多いです。
が、この後『黄チャート2B』に移行するのであるなら、「例題」と「頻出問題にトライ」はやらなくてOKです。
ここは『黄チャート2B』でより体系的に学べます。
地方国公立大学を目指す場合は、『元気が出る数学ⅡB』から過去問演習に入ってよいので、「例題」と「頻出問題にトライ」もしっかりやってください。
使い方・やり方
自力で解けそうなら頑張る
『元気が出る数学ⅡB』の絶対暗記問題のうち、自力で解けそうな問題は頑張って解いてください。
このとき、なるべく読んで解いてください。問題を読んで解いたらすぐに答え合わせをしながら進めてください。
書いているときは、頭があまり働いていないことが多いです。
読んで解くことで、頭がより働き速く終わらせられます(書く方がやる気が出るなら書いてOKです)。
間違えた問題にチェックを入れ、それらの問題のみを10周して完了です。
分からない問題はすぐに解説を読む
『元気が出る数学ⅡB』の絶対暗記問題のうち、自力で解けない問題は、すぐに解説を読みましょう。
別冊の解答を側に置いて、問題を読んだらすぐに解説へ行き、理解できるまで粘って読んでください。
解説が理解できたら再び問題を読み、解説のとおりに解けるかを確認してください。
2周目以降も同じように読んで解きます。
このやり方で10周して、『元気が出る数学ⅡB』は完了です。
『元気が出る数学ⅡB』は買いか!?
『元気が出る数学ⅡB』は、解説が親しみやすい文体で書かれており、非常に分かりやすいです。
『元気が出る数学ⅡB』を吸収できたら、地方国公立大学レベルなら、この後は過去問演習に入ることができます。
この後『黄色チャート2B』をやって高度な問題パターンを身につけることで、難関大学合格も見えてくるでしょう。
『元気が出る数学ⅡB』の解説の分かりやすさ・親しみやすさが良いと感じたなら、検討の価値ありです。
『元気が出る数学ⅡB』が終わったら次にやること:『黄チャート2B』
金沢・岡山・千葉・広島大学など上位国公立大学を目指す生徒は、『黄チャート2B』に移ってください。