指導経験20年以上のプロ家庭教師。北海道の高校受験に特化。勉強がとても苦手な子の指導が得意です。
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道コンを受けるメリット:入試本番の雰囲気が味わえる
道コンを受ける最大のメリットは、入試本番の雰囲気が味わえることでしょう。
中3に関しては、道コンは入試本番と同じ試験時間(1科目45分)で行われます。
レベルも理科以外は入試本番よりやや難しく、入試本番の良い練習となります。
道コンは、中3で受ける学力テストabcより難易度がずっと高く、入試本番に即しているので、こちらの方が受験する価値が高いと思います。
しかも理科に関しては、道コン中3第5回・6回合わせての的中率が75%を誇るので、絶対に受けるべきです。
>>★的中率75%★道コン中3第5回・6回の理科の信憑性は高い!高校入試で的中した証拠【画像】
その他、試験の臨場感を味わったり、時間配分の感覚を養ったり、試験中の精神のコントロールの仕方が分かったりと、道コンを受けることで色々得るものがあります。
道コンのデメリット:貴重な1日が潰れる
しかし、道コンには一つだけデメリットがあります。
貴重な1日が潰れてしまうことです。
道コンは入試本番と同じ試験時間で行われます。
1教科45分なので、5教科で225分(3時間45分)です。
昼休みの時間や試験会場までの移動時間を合わせると、朝から夕方までずっと試験という感じです。
その間、約8時間。
8時間あれば、相当な知識をインプットできます。
その気になれば、これまでやった問題集を2冊分読めてしまいます。
入試問題がその問題集から出たら、勝ちです。
道コンを受けることで、この貴重な8時間をロスしてしまいます。
受験直前期の1月に行われる中3第5回・第6回の道コンに関しては、わざわざ試験会場まで行って受ける価値はないと思います。
しかし道コン中3第5回・第6回は、理科が的中する可能性が高いので、問題冊子は絶対に入手するべきです。
なので、道コン中3第5回・第6回は、自宅受験にして問題冊子を入手するに留めるべきだと私は思います。
道コンを受ける本当の目的:新たな知識のインプット
道コンで得られる試験の臨場感や、時間配分の感覚などは、数回受ければ十分得られます。
そもそも、道コンを受ける最大の目的とは、新しい知識のインプットをするためでしょう。
問題集も道コンも、問題が「解けること」ではなく、「分からない問題が分かるようになった」ことが重要です。
道コンは、新しい知識がインプットできてこそ、最大のメリットを享受できると思います。
以前指導したAランク315点・道コン250点(8割以上)の子もそうですが、みんな道コンの結果にこだわりすぎです。
道コンの点数や、道コンの偏差値ss60・ss65を超えたとか、社会で満点取ったとか、道コンで冊子掲載されて成績優秀者になったとか、正直どうでもよいです。
入試本番で自分の知らない知識が出て不合格になったら、意味がありませんから。
私が見てきた生徒さん全員が、道コンの個人成績表を大切に取っておき、問題冊子を捨てていました。
それ逆です。
道コンの個人成績表は一読したらゴミ箱に捨てて、問題冊子に時間とエネルギーを注いでください。
道コンの正しい勉強の仕方
ここで、本記事の本題に入ります。
道コンを受ける最大のメリットは、自分の知らない知識をインプットできることだと言いました。
そのためにやることは、道コンの解説・解答を速攻で読むことです。
道コンを試験会場で受けた場合
試験会場で道コンを受けた場合、その試験問題に相当なエネルギーを注いだはずです。
なので、記憶がホットなその日のうちに道コンの解説・解答を速攻で読んで復習しましょう。
自分で解き直す必要はありません、すぐに解説・解答を読んでください。
このとき、解けなかった問題のみ解説・解答を読んでください。
解けた問題からは新しい知識が得られませんし、時間の節約のため、解けなかった問題のみ解説・解答を読む感じでOKです。
解説を読んで納得したら、この日は終わりです。
そうしたら、翌日と翌々日にかけて、解けなかった問題のみ解き直してください。
解き直すとき、その問題を読んで、解き方が頭に浮かんでくるかをチェックします。
数学や理科なら、殴り書きでよいので手を動かしましょう。
解き方が頭に浮かんでこないようなら、すぐに解説を読みます。
悩むのは時間とエネルギーのムダなので、悩まずにすぐに解説を読んでください。
解説を読んだあと、その問題を読んで、解き方が頭に浮かんでくるかを再度チェックします。
解き方が分からないなら、何度も解説に戻って、解けるまで繰り返してください。
この作業を2日連続でやれば、自分の知らない知識をインプットできるはずです。
やることは、問題見る→すぐ解説を読む→問題が解けるかチェックする、だけです。
非常にシンプルですね。
道コンは復習が一番大事です。
しかし、Aランク315点・道コン250点(8割以上)取れる子ですら、きちんと復習をしていませんでした。
おそらく成績優秀者として冊子掲載される子の中でも、きちんと復習をする子は少ないのでしょうね。
これで復習は終わりですが、問題冊子は捨てないで取っておいてください(個人成績表は捨ててOK)。
入試直前期になったら、もう一度解けなかった問題だけを復習し、確実に解けるようになりましょう。
不思議なもので、道コンで解けなかった問題が、入試本番に出たりするものです。
また、自分が解けなかった問題は、多くの受験生が解けない問題で、入試本番で差がつきます。
上位高ほど1点2点の争いになりますから、解けなかった問題を放置するのは危険です。
道コン終了後に2日続けて、さらに入試直前期にもう一度解き直す作業を必ずやってください。
道コンを自宅受験した場合
道コンを自宅受験した場合、やることは試験会場組と同じです。
問題冊子が届いたら、自分で解かず、すぐに答えと解説を読んでください。
道コンを受ける目的は、「自分の知らない知識をインプットすること」です。
自力で解くのは時間のムダだと心得てください。
答えと解説を読んで、自力で解けそうと判断した問題は、答えと解説を読んで終わりでOKです。
自力で解ける問題=自分の知っている知識なので、それ以上の得るものがありません。
自力で解けなさそうな問題を見つけたら、解説をしっかり読み込んでください。
そして、問題を解きましょう。
数学と理科なら手を動かし、国語と英語と社会は解き方が頭に浮かんでくるかをチェックします。
解けなかったら解説を読み、また問題を解く。
自力で問題が解けるようになるまで、このサイクルを繰り返してください。
これで、1回目の作業は終了です。
この作業を1日で終わらせてください。
1日で終わらせるためにも、自力で解こうとせず、答えと解説をすぐ読んで時間の節約に努めることが重要になってきます。
そして、翌日と翌々日にかけて2日続けて、分からなかった問題のみ解き直しましょう。
数学と理科なら手を動かし、国語と英語と社会は解き方が頭に浮かんでくるかをチェックします。
問題を見た瞬間に解き方が浮かんでくる状態になるまで、やり込んでください。
さらに、入試直前期にもう一度解き直す作業を必ずやってください。
道コンの正しいやり方は、以上です。