こんにちは、家庭教師のそらです。
>>【最新版】岐阜県公立・私立高校入試おすすめ過去問題集(高校別一覧)
今回は、2022年に行われた、岐阜県公立高校入試「理科」の問題・解答・詳しい解説を公開致します。
※基本問題がほとんどのセットで、高得点争いの試験であったと思われます。
指導経験20年以上のプロ家庭教師。北海道の高校受験に特化。勉強がとても苦手な子の指導が得意です。
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大問1 小問集合
1(1)
解答:イ
解説:
解答の通りです。
1(2)
解答:ア
解説:
光の速さは音よりも遙かに速いので、音が7秒で伝わったと見ることができます。
よって、
340m/s×7=2380m=2.38km
2(1)
解答:太陽系
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
2(2)
解答:エ
解説:
地球型惑星は、大きさや質量が、木星型惑星より小さいです。
地球型惑星は主に岩石で、木星型惑星は主にガスでできているので、密度は地球型惑星の方が大きいです。
3(1)
解答:ウ
解説:
肺循環は、右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房、の順で血液が流れます。
3(2)
解答:イ
解説:
呼吸とは、養分を燃やして(酸化して、酸素と化合して)、生命活動に必要なエネルギーを得る活動です。
このエネルギーは、養分から得られます。
4(1)
解答:0.91
解説:
50g÷55cm3=10/11=0.909・・・≒0.91g/cm3
4(2)
解答:カ
解説:
表3では、同一質量で固体のロウの方が体積が小さいので、固体のロウは液体のロウの方より密度が大きいです。
よって、固体のロウは液体のロウに沈みます。
氷は温度が0°以下であるので、同一質量の水よりも体積が大きいことから、氷は水よりも密度が小さいです。
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大問2 食物連鎖
1
解答:食物網
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
2
解答:エ
解説:
一次消費者であるYが増加すると、短期的には、生産者であるZが減少し、二次消費者であるXは増加します。
3
解答:A
解説:
ビーカーAの土には微生物がいるので、デンプンが分解されます。
問題文に、「ヨウ素液を加えたところ、ビーカーBの液だけが青紫色に変化した。」とあるので、ここから判断してもよいでしょう。
4
解答:(ビーカーAの実験だけでは、)実験結果が微生物の影響であるかどうか明らかでないから。
解説:
条件を洗い出します。
ビーカーA:土+微生物+水+デンプン
ビーカーB:土+水+デンプン
これより、ビーカーAとビーカーBの対照実験から、デンプンは土の中の微生物により分解されたと決定できます。
5(1)
解答:(1)光合成、(2)生産、(3)菌
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
6
解答:生態系
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
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大問3 質量保存の法則・銅の酸化
1
解答:二酸化炭素
解説:
炭酸水素ナトリウムにうすい塩酸を加えると、二酸化炭素が発生します。
2
解答:質量保存
解説:
図1のプラスチックの容器はフタをしており、二酸化炭素が外に出ていかないので、反応の前後で全体の質量は変わりません。
これを、質量保存の法則といいます。
3
解答:NaHCO3+HCl→NaCl+H2O+CO2
解説:
炭酸水素ナトリウムにうすい塩酸を加えると、固体として塩化ナトリウムが、液体として水が、気体として二酸化炭素が発生します。
これにならって、化学反応式を書いて、原子の個数を左辺と右辺で合わせて終了です。
4
解答:ウ
解説:
反応後にフタを開けたら、二酸化炭素が外に出て行くので、質量は減少します。
5
解答:
解説:
表より、質量比は、銅:銅と化合した酸素:酸化銅=0.60:0.15:0.75=4:1:5、と一定です。
よって、銅:銅と化合した酸素=4:1=0g:0g=0.4g:0.1g=0.8g:0.2g=1.2g:0.3g、と4点を結んでグラフを書くとよいでしょう。
6
解答:1.13
解説:
銅:銅と化合した酸素:酸化銅=4:1:5
これより、0.90gの銅が完全に反応すると、酸化銅は、0.90g×(5/4)=4.5/4=1.125g≒1.13g、生じます。
7
解答:(1)イ、(2)ウ
解説:
酸化銅に炭素を加えて加熱すると、還元が起こります。
酸化銅の酸素原子を炭素が奪うことで、酸化銅が銅に変化します。
酸化銅は酸素原子を失うので、質量は減少します。
大問4 火成岩と地層
1
解答:斑状組織
解説:
図1より、斑状組織です。
2
解答:ア
解説:
岩石Aは火山岩です。
選択肢の中で火山岩は、選択肢アしかありません。
3
解答:エ
解説:
無色鉱物は、セキエイとチョウ石です。
4
解答:イ
解説:
問題文より、雲仙普賢岳の火山灰Cは無色鉱物を多く含んでいることから、マグマに二酸化ケイ素が多く含まれていることが分かります。
よって、マグマの粘り気が強く、爆発的噴火を起こします。
5
解答:ア、ウ
解説:
ア:正しい。
イ:火山の中のマグマだまりでマグマが冷え、鉱物と気体に分離します。これにより内部の圧力が上がり、地殻の弱い部分を破って噴火が起こります。
ウ:正しい。
エ:火山岩はマグマが地表や地表付近で急に冷え固まってできた岩石、深成岩はマグマが地下深くでゆっくり冷え固まってできた岩石です。
6
解答:ア
解説:
単純な知識問題なので、解説略。
大問5 力学的エネルギー保存の法則 ★7がやや難
1
解答:2.5
解説:
質量が250g、重力の大きさを1N/100gと仮定しているので、
250g×1N/100g=250/100=2.5N
2
解答:エ
解説:
物体が斜面X上にいるとき、物体の運動方向には、重力の斜面方向の分力が働きます。
重力の大きさは地球上同じ大きさであるので、重力の斜面方向の分力の大きさも一定です。
運動方向に力がはたらいているので、物体は速さが一定の割合で増えていく、等加速度運動をします。
3
解答:0
解説:
垂直抗力は物体の進行方向に対して垂直の向きに働くので、仕事の大きさは0です。
4
解答:0.2
解説:
仕事[J]=2.5N×0.16m=2.5×0.16J
仕事率[W]=仕事率[J/s]=2.5×0.16J/2s=2.5×0.08=25×8/1000=200/1000=20/100=0.2W
5
解答:27
解説:
表より、物体の高さとAB間を移動した距離は比例関係にあるので、AB間を移動した距離は位置エネルギーと見ることができます。
位置エネルギー[J]=重力[N]×物体の基準面からの高さ[m]=質量[g]×1N/100g×高さ[m]
上式より、位置エネルギーの大きさは高さに比例するので、比例式を立てて、
4.0cm:7.2cm=15.0cm:x
⇔ 15:x=1:1.8=15:1.8×15=15:27
∴x=27.0cm
6(1)
解答:ア
解説:
力学的エネルギー保存の法則より、物体が斜面を下ると高さが小さくなるので、運動エネルギーは大きくなっていきます。
6(2)
解答:ウ
解説:
力学的エネルギー保存の法則より、A点で運動エネルギーが最高になります。
AB間では物体に摩擦力がはたらくので、物体の運動エネルギーは熱や音エネルギーに移り変わり、減少していきます。
7 ★やや難
解答:ア
解説:
高さが18.0cmのとき、物体がAB間を移動した距離は、
4.0cm:7.2cm=18.0cm:x
⇔ 18:x=1:1.8=18:1.8×18=18:18×(2-0.2)=18:36-3.6=18:32.4
∴x=32.4cm
AC間の長さは20cmより、物体がCB間を移動できる長さは、
32.4cm-20.0cm=12.4cm
これより、物体が斜面Yの最高点に到達したとき、CB間を移動する距離16.2cmに相当する位置エネルギーを持ちます。
表より、物体がCB間を移動できる距離が12.4cmのときの高さは、比例式を立てて、
4.0cm:7.2cm=x:12.4cm
⇔ x:12.4=1:1.8
x=12.4/1.8=124/18=62/9=6.88・・・≒6.9cm