中学3年北海道学力テスト総合C「数学」(2020)の難易度
私が実際に問題を見た感想ですが、「例年レベル」と感じました。
大門5の確率と一次関数の融合問題が難しいですが、他は典型問題の暗記作業を積み重ねてきた子なら、手堅く点が取れたはずです。
『塾技 数学100』の例題レベルを終わらせている子なら、51点(8割5分)以上取れたことでしょう。
3月の公立高校入試までに、このレベルのセットをラクに解ける知識を、問題集を暗記して身につけましょう。
(追記)
生徒らいわく、クラス平均が15点など悲惨な状況だったらしいです。
2020年はコロナが流行し、3〜5月が休校になり、9月以降、修学旅行などのイベントがあり、教え子らのやる気がだだ下がりになりました。
最近になり、少しだけ復活してきたので、これから頑張れば、入試の点数は何とかなるでしょう。
今回の出来事から、学校が生徒にとってかけがえのない存在であることを、再認識することが出来ました。
生徒が、やる気が出ず苦しんでいたときも、怒らずに見守りましたが、それで良かったのだと思いたいです。
中学3年北海道学力テスト総合C「数学」(2020)の平均点・偏差値
道コンによると、2020年の総合C「数学」の平均点と偏差値は以下の通りです。
<総合C「数学」の平均点と偏差値(2020)>
29点(48点)
※道コンSS50に相当
※()内は100点満点で換算した点数
中上位公立高校を受験するなら、第5回・6回の道コンは必ず受けましょう。
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中学3年北海道学力テスト総合C「数学」(2020)問題・解答・解説
次に、2020年の中学3年北海道学力テスト総合Cの「数学」の問題・解答・解説を紹介します。
大問1 小問集合
問1 易しい計算問題
以下、解説と解答です。
★コメント
易しい問題ですが、あえてていねいに計算して良いスタートを切ってください。
ここを焦って解くとメンタルブレイクして、点数崩壊につながる危険があります。
問2 一次方程式の易しい計算問題
以下、解説と解答です。
★コメント
落ち着いて解いてください。
問3 因数分解
以下、解説と解答です。
★コメント
落ち着いて解いてください。
問4 一次関数の基礎問題 ★高校数学を使った別解あり★
以下、解説と解答です。
★コメント
直線と平行→傾きが等しい、y軸上で交わる→y切片が等しい、の2パターンを覚えましょう。
★高校数学の図形と方程式を用いた別解
問5 正五角形と平行線を用いた角度計算問題
以下、解説と解答です。
★コメント
平行線の角度計算問題は、補助線を引くのがセオリーです。
『塾技 数学100』に正五角形を2個用いたパターンの問題がありますので、挑戦してみましょう。
大問2 小問集合
問1 基準値と平均値
以下、解説と解答です。
★コメント
中1で習った内容ですが、理解した上で暗記している子はあまり多くないのではないでしょうか。
本問を通じて、理解した上で暗記してください。
問2 二次方程式の易しい計算問題
以下、解説と解答です。
★コメント
落ち着いて計算してください。
問3 求値式
以下、解説と解答です。
★コメント
計算が少々難しいので、ていねいに計算してください。
問4 一次方程式の割引の文章題
以下、解説と解答です。
★コメント
中1で習った内容ですが、苦手としている子は多いのではないでしょうか。
まずは本問を通じて、理解した上で暗記してください。
さらに問題演習をして、「〜%増し」「〜%引き」、「〜割増し」「〜割引き」の2パターンを抑えましょう。
大問3 小問集合
問1 正n角形の1つの内角と外角
以下、解説と解答です。
★コメント
学校のワークのBレベルの問題です。良問なので、繰り返し解いて、理解した上で暗記してください。
問2 確率の易しい計算問題
以下、解説と解答です。
★コメント
上記の解答方法を、余事象と言います。
入試頻出の知識なので、まずは本問を繰り返し解いて覚えて下さい。
問3 平方根の整数部分・小数部分と求値式(やや難)
以下、解説と解答です。
★コメント
整数部分と小数部分を求める点で、躓いた子が多いかと思います。
次の求値式を求める計算も、やや難しいです。
しかし、この問題を繰り返しやることで、計算力がかなりアップするはずなので、向き合いましょう。
大問4 直方体の平面図形と立体図形
問1 体積計算
以下、解説と解答です。
★コメント
平面図形と立体図形を必ず書いてください。
図形問題は「幾何学」と呼ばれ、図を書き、図を見て判断する学問です。
図を書かずして解くことは出来ないので、つたない図でもOKですから、書きましょう。
問2 面積計算(やや難)
以下、解説と解答です。
★コメント
問1とやることが同じですし、面積計算なので問1より楽そうです。
しかし、二次方程式の計算と解の評価が難しいです。
学校裁量問題の易しめの問題の難易度だと思います。
大問5 一次関数と確率
問1 傾きを用いた数値評価と場合の数(やや難)
以下、解説と解答です。
★コメント
例年の総合Cのやや難レベルの問題です。
本問は問題文を理解することから、始まります。
次に、傾きの値から不等式を導き、地道に数え上げていきます。
問2 面積を用いた数値評価と確率(難)
以下、解説と解答です。
★コメント
問1とやることは同じです。
しかし、数え上げる量が多く、ていねいにやらないと間違えます。
3月の公立入試では出来て欲しい問題ではありますが、11月の段階では落としてもOKでしょう。
2019年の神奈川県の入試問題で、これよりはるかに難しい問題が出題されています。
これを見れば、北海道公立高校入試は、かなり易しいことが分かります。
大問6 直角三角形の証明
以下、解説と解答です。
★コメント
総合ABCの証明問題は易しいので、落とさないようにしてください。