こんにちは、個別指導塾まさです。

 

今回は、2018年8月11日に行われた、第2回道コンの中1数学の講評と、問題別の解説を致します。

 

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個別指導塾まさ

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2018年第2回道コン中1数学の結果

今回の道コンの中1数学の結果ですが、石狩地区(札幌・江別・北広島・恵庭・千歳)の平均が34.2点でした。

 

およそ35点、つまり6割ほどできたら、道コンで真ん中の順位(偏差値50)が取れたということです。

 

今回の母集団なら、およそ35点取れたら、札幌新川高校レベルの高校に手が届く感じです。

 

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2018年第2回道コン中1数学の講評

今回の道コン数学の問題ですが、難易度が「やや難」と私は判断しました。

 

高校入試レベルを遙かに超える、複雑な四則演算の計算問題があったり、

戦意喪失してしまう長文の文章題や図形の問題があったり、しました。

 

ただ、学校のワークの簡単なレベルの問題も沢山あったので、そこを確実に取って、なんとか平均点35点に届いたと思われます。

 

中1生でわざわざ道コンを受けるくらいですから、母集団(受験生)のレベルは高いと言えます。

 

ほとんどの受験生が、手稲・北広島・新川高校〜南北東西高校レベルを狙っているでしょう。

 

今回の中1の道コン数学は難易度が「やや難」ですが、母集団のレベルが高いため、平均点が35点と高めだったと思われます。

 

私は、中1や中2の段階で道コンを受ける必要は無いと思います。

 

学校のワークを正しくやっていれば、塾すら不要だと思います。

 

北海道の公立高校の入試問題のレベルは、定期試験レベルです。

学校のワークを正しくやっていれば、ほとんどの問題が解けます。

 

中1や中2は、学校のワークを正しいやり方をさっさと覚えてください。

そして、部活を全力で楽しみ、家でコツコツ学校のワークをやってください。

 

しかし、学校のワークは、解説が詳しくない場合が多いので、市販の問題集があると安心です 。

 

問題集をきちんとやるとは、解法パターンを理解した上で暗記し、知識を即座に取り出せるレベルまで反復練習を繰り返すという意味です。

 

しかし数学は、範囲が広いので、いちいち書いていたら時間が足りません。

 

だから、書くのは最小限にして、読むに徹するべきです。

 

解法パターンを理解した上で暗記したら、あとは問題集で演習を積めば大丈夫です。

 

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2018年第2回道コン中1数学の問題別講評

今回の道コンの中1数学の範囲は、中1の正負の数と文字式まででした。

 

大問1〜5の構成で、一部の問題は記述式でした。

 

各大問の講評をしていきます。

大問1(標準)

問1の(1)〜(6)は、教科書の例題レベルの計算問題です。

 

注意して欲しいのは、ムリに暗算をしないことです。

試験中は緊張しますから、ムリに暗算をすると、計算ミスをする危険があります。

 

ムリに暗算をせず、あえて「くどく計算」するようにしましょう。

こうすることで、計算ミスが防げ、ラクに早く問題が解けます。

 

問1の(6)は、複雑な四則演算の計算問題です。

高校入試のレベルを超えています。

こんなに難しい問題は、高校入試には出ません。

 

問2と問3は、正と負の数の意味が分かっていれば、易しい問題でした。

 

問4は文章題です。

文章題を苦手とする子が多いですが、文章題は問題文にただ素直に機械的に従っていけば解けます。

この問題も、問題文に素直に機械的に従えば、容易に解ける問題でした。

 

問5は教科書の例題レベルなので、落とさないようにしましょう。

ここを間違えた子は、学校のワークの復習をしてください。

 

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大問2(やや難)

問1は、超複雑な四則演算の計算問題です。

明らかに高校入試のレベルを超えています。

こんなに難しい問題は、高校入試には出ません。

 

問2は、a=5  b=5とか、具体的な数字を用いて、各式に当てはめていけば容易に解けます。

この「具体的な数字を当てはめる」テクニックは頻出事項なので、ここで必ず覚えて下さい。

 

問3は文章題です。

空欄Aは、「目標とする得点は、5教科とも同じです」という文章を機械的に抜き出せたら、容易に解けます。

平均点のほうは、平均点の式を覚えていれば易しいです。

しかし、「少数で書きなさい」という文章をきちんと読めていないと、正答できなかったでしょう。

 

繰り返しますが、文章題は問題文にただ素直に機械的に従っていけば解けます。

文章題が苦手なら、とにかく数をこなして下さい。

 

自分でたくさん解きまくらないと、出来るようにはなりませんよ。

塾や家庭教師に依存していたら、多額の金をカモられて終わるだけです。

 

頼れるのは自分だけ。

受験は自力救済の世界だということを知って下さい。

大問3(標準)

長文の文章題です。

 

文章が非常に長く、戦意喪失した受験生が多かったことでしょう。

 

が、例に漏れず、この文章題も問題文にただ素直に機械的に従っていけば、容易に解ける問題でした。

 

問1は、問題文にただ素直に機械的に従っていけば、それで容易に解けます。

 

問2は、ややひねった問題でした。

ていねいに慎重に、問題文に素直に機械的に従っていかないと、正答できません。

 

文普段から、ていねいに慎重に、問題文に素直に機械的に従う訓練をしてください。

大問4(標準〜やや難)

問1の(1)は易しい。

教科書の例題レベルです。

 

(2)は、公式を知っていれば容易に解けます。

 

この記事をお読みの方に、お願いがあります。

 

以下の式を、今この場で覚えて下さい。

・「〜柱」の体積 = 底面積×高さ

・「〜錐」の体積 = 底面積×高さ×1/3

 

入試頻出事項です。

絶対に覚えて下さい。

 

(3)は難しい。

この問題は、中2で習う連立方程式の問題です。

それを、一次方程式に無理やり落とし込んでいます。

ていねいに慎重にやれば難しくないかもしれませんが、試験中の精神状態でこの問題を解くのは難しいです。

 

問2は易しい。

ただ数字を当てはめるだけです。

 

問3はやや難しい。

 

単位を正しく扱えないと、自信を持って解けないでしょう。

 

音の速さの単位は、cm/s(cm:センチメートル、s:秒)です。

 

例えば、331cm/sに2s(2秒)をかけると、

331cm/s×2s=662cmで、文字sが消えてcmが残り、距離が求まります。

 

だから、気温20℃の音速(331.1+0.6×20)m/sに2s(2秒)をかけると、文字sが消えてcmが残り、686mと答えが出るのです。

 

単位の取り扱いは、理科の物理・化学分野でも重要なので、今ここで覚えて下さい。

大問5(標準〜やや難)

問1は易しい。

 

問2は、高校入試の学校裁量問題を見据えた問題で、やや難しいです。

 

文章題かつ図形問題で、戦意喪失した受験生が多かったことでしょう。

 

それでも、よく見ると、空欄アとイとエは簡単に答えが出せます。

空欄オも何とか解けて欲しいです。

 

空欄ウは難しいので、捨ててOKでしょう。

 

n番目の面積や個数を求める問題は、高校入試の学校裁量問題でよく出題されます。

 

しっかり復習して、今から出来るようになれば、ライバルに差を付けられるでしょう。

問題文にしがみつけ!!

入試問題は、一問一答式ではなく、文章題で出題されます。

 

文章題を解くコツは、問題文に素直に従うことです。

 

問題文にしがみつく勢いでじっくり読み、問題文から機械的に答えを導き出す作業をするのが、入試です。

 

入試問題は、問題文をすべて読まないと解けません。

 

だから、すべての文章を読まなければならないと、腹をくくってください。

逆に、問題文をすべて読みさえすれば、すんなりと答えが出せます。

 

要は腹をくくったもの勝ちなのです。

 

試験中に緊張して頭が真っ白になってしまったら、一度すべてを忘れましょう。

そして、問題文に身をゆだねて、問題文に愚直に従い、素直な気持ちになって解いてみましょう。