指導経験20年以上のプロ家庭教師。北海道の高校受験に特化。勉強がとても苦手な子の指導が得意です。
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中学1年北海道学力テスト第3回「理科」(2021年)問題・解答・解説
大問1 溶解度と再結晶
問1
解答:飽和水溶液
解説:
略。
問2
解答:31%
解説:
問題文より、30℃における硝酸カリウムの溶解度は約45.3gなので、質量パーセント濃度は、
45.3g/(45.3g+100g)×100=31.17・・・≒31%
問3
解答:①・・・ミョウバン、②・・・再結晶
解説:
①
100gの水を用いているので、グラフ横軸の60℃の部分に30gの棒グラフをおくと、すべての物質が棒グラフ先端より上にあるので、すべてとけることが分かります。
30gの棒グラフをグラフ横軸の10℃の部分へ左にスライドさせると、棒グラフ先端は硝酸カリウムとミョウバンを超えるので、硝酸カリウムとミョウバンは結晶が析出します。塩化ナトリウムはすべて溶けたままです。
グラフより、ミョウバンの方が10℃のときの溶解度が小さいので、ミョウバンの方が多く結晶が取り出せます。
②
再結晶(法)として、
・温度を下げたときに溶解度が大きく変化する→水溶液の温度を下げる(グラフでは硝酸カリウムとミョウバン)
・温度を下げても溶解度があまり変化しない→水溶液を加熱して蒸発させる
の2通りを覚えましょう。
問4
解答:エ
解説:
ろ過の3つのポイント
①液はガラス棒を伝わらせる
②ガラス棒の先端はろ紙の三重部分へ
③とがったろうとの先をビーカーの壁に
上記の3つを満たしているのは、選択肢エです。
問5
解答:イ
解説:
温度を下げても溶解度があまり変化しない物質は、水溶液を加熱して蒸発させて、結晶を得ます。
グラフでは塩化ナトリウムが該当し、塩化ナトリウムの結晶は選択肢イです。
選択肢アはホウ酸、選択肢ウは硝酸カリウム、選択肢エはミョウバンの結晶です。
大問2 密度のグラフ(★難)
問1
解答:A、C、E
解説:
原点と各物質の点を結んで直線を書くと、AとCとEが同一直線上にあることが分かります。
直線OAと直線OCと直線OEは傾きが等しい、つまりこのグラフの場合は密度[g/cm3]が等しいです。
物質によって密度は決まっているので、AとCとEは同一物質であると言えます。
問2
解答:6.7g/cm3
解説:
密度の単位[g/cm3]に留意して、
密度[g/cm3]=20g/3.0cm3=6.66・・・≒6.7g/cm3
問3 ★難
解答:体積が大きい・・・F、質量が大きい・・・B
解説:
・体積が大きい
問1の考察より、与えられたグラフにおいて、密度[g/cm3]は原点を通る直線の傾きです。
密度[g/cm3]の単位において、質量[g]が分母、体積[cm3]が分子にあることから、同一質量において、体積比は密度[g/cm3]の逆比です。
つまり、密度が小さい=傾きが小さいほど、同一質量において体積が大きいと言えます。
グラフより、密度が小さい=傾きが小さいのは、Fです。
・質量が大きい
密度[g/cm3]の単位において、質量[g]が分母、体積[cm3]が分子にあることから、同一体積において、質量比は密度[g/cm3]の比になります。
つまり、密度が大きい=傾きが大きいほど、同一体積において質量が大きいと言えます。
グラフより、密度が大きい=傾きが大きいのは、Bです。
大問3 状態変化
問1
解答:質量・・・変化しなかった、密度・・・小さくなった
解説:
・質量
袋の中のエタノールが見えなくなったことから、エタノールは気体の状態になっています。
エタノールは口が締められた袋の中にあることから、エタノール分子の数は変わっていません。
よって、質量は変化していません。
・密度
状態変化により、エタノール分子の運動の様子が変化しています。
エタノールは気体の状態になっているので、エタノール分子は激しく運動しており、そのため体積が増加します。
密度[g/cm3]の単位において、分子の質量[g]は変化せず、分母の体積[cm3]が増加していることから、エタノールが液体→気体の状態になると、密度[g/cm3]は減少します。
問2
解答:温度・・・沸点、高い・・・水
解説:
水の沸点は100℃、エタノールの沸点は78.3℃より、水の方が沸点が高いです。
しかし、これでは公立高校入試対策としては不十分です。
問題文から、答えを導くようにしてください。
問題文に「この実験から、」とあるので、冒頭の問題文を読んで判断します。
問題文より、熱い湯(水、沸かしていないので100℃未満)をエタノールが入った袋に注ぐと、エタノールが気体になったことが分かります。
つまり、熱い湯によりエタノールは沸騰して気体になり、このとき熱い湯つまり水は液体の状態で沸点に達していないので、水の方が沸点が高いと読むことができます。
公立高校入試問題は、このように、問題文を読んでその場で考えさせる問題が出ます。
問3
解答:ウ
解説:
Aは気体、Bは固体、Cは液体の状態です。
エタノールが液体→気体になるときの状態変化は、C→Aです。
問4
解答:状態変化
解説:
略。
大問4 気体の捕集
問1
解答:水上置換
解説:
略。
問2
解答:ガラス管からはじめに出てきた気体は、フラスコ内の空気だから。(例)
解説:
非常に重要なポイントなので、抑えておいてください。
問3
解答:集まった気体の量が分かるから。(例)
解説:
二酸化炭素は水に少しとけ、水溶液は酸性を示します。
中3では、以下のように電離式を書きます。
CO2 + H2O→HCO3– + H+
大問5 ルーペの使い方
問1
解答:花・・・エ、幹・・・ア
解説:
非常に重要なポイントなので、抑えておいてください。
問2
解答:ルーペで太陽を見ない。(例)
解説:
中3の天体の分野では、天体望遠鏡で太陽を観察するときに、太陽を直接見ないようにする、という問題が出ます。
問3
解答:
A・・・メダカ、ダンゴムシ、ミジンコ 基準・・・自ら移動する。
B・・・サクラ、タンポポ、シロツメクサ 基準・・・自ら移動しない。
解説:
略。
大問6 アブラナの花のつくり
問1
解答:ア→エ→ウ→イ
解説:
花の4要素は外側から、がく(ア)→花弁(エ)→おしべ(ウ)→めしべ(イ)、です。
問2
解答:A・・・がく、B・・・柱頭
解説:
めしべの柱頭におしべのやくから出た花粉が付くことを、受粉といいます。
問3
解答:名前・・・やく、記号・・・ウ
解説:
アブラナのおしべの先端にあるのがやく、マツの雄花のりん片に2つついているのが花粉のうです。
違いに注意してください。
問4
解答:受粉
解説:
受粉→受精により、胚珠は種子に、子房は果実に、受精卵は胚に育ちます。
大問7 マツの花のつくり
問1
解答:①・・・花粉のう、②・・・風、③・・・子房、④・・・胚珠、⑤・・・果実
解説:
花の4要素は外側から、がく→花弁→おしべ→めしべ、です。
これに従って、ウとエは雄花のりん片、アとイは雌花のりん片と覚えるとよいでしょう。
マツは裸子植物(子房がない、胚珠がむき出し)です。
問2
解答:①・・・エ、②・・・イ
解説:
ウとエは雄花のりん片で、エは花粉のうです。
アとイは雌花のりん片で、イは胚珠です。
問3
解答:名前・・・裸子(植物)、なかま・・・②、⑤
解説:
①は被子植物-双子葉類-離弁花類
②は裸子植物
③は被子植物-単子葉類
④は被子植物-双子葉類-合弁花類
⑤は裸子植物
です。
大問8 双子葉類と単子葉類
問1
解答:名前・・・子葉、なかま・・・双子葉(類)
解説:
子葉が2枚なのが双子葉類、子葉が1枚なのが単子葉類です。
問2
解答:葉脈
解説:
双子葉類の葉脈は網状脈、単子葉類の葉脈は平行脈です。
問3
解答:B・・・主根、C・・・側根
解説:
双子葉類の根は主根と側根、単子葉類とシダ植物の根はひげ根です。
問4
解答:略。(平行脈の図を書く)
解説:
略。
大問9 シダ植物とコケ植物
問1
解答:エ
解説:
イヌワラビ・スギナ・ゼンマイはシダ植物、ゼニゴケ・スギゴケはコケ植物です。
ア:コケ植物のみに当てはまる特徴です。
イ:シダ植物、コケ植物両方に当てはまる特徴です。
ウ:コケ植物のみに当てはまる特徴です。
エ:シダ植物のみに当てはまる特徴です。
問2
解答:名前・・・シダ(植物)、なかま・・・③、⑤
解説:
①:被子植物-単子葉類です。
②:被子植物-双子葉類-合弁花類です。
③:シダ植物です。
④:被子植物-単子葉類です。
⑤:シダ植物です。
問3
解答:名前・・・仮根、はたらき・・・体を地面などに固定する。(例)
解説:
図2はゼニゴケの雄株です。
大問10 セキツイ動物の分類
問1
解答:両生(類)
解説:
図と表より、aは魚類、cは両生類です。
問2
解答:Bの観点・・・ウ、eの基準・・・卵を産んで卵から子がかえる。(例)
解説:
ア:dとeはすべて陸上で生活する生物より、この基準では生物を分類できません。
イ:この基準を適用すると、d、f、gの3つに分類されてしまいます。
ウ:正しい。dは胎生、eは卵生です。
なお、Cの観点は変温(外界の温度に応じて体温が変化)か恒温(外界の温度が変化しても体温が変化しない)かです。
問3
解答:違い・・・殻がある、利点・・・乾燥に強い
解説:
略。
大問11 無セキツイ動物の分類
問1
解答:A・・・外とう膜、同じ部分・・・C
解説:
過去に道コンで出題されたことがある問題です。
問2
解答:軟体(動物)
解説:
略。
問3
解答:名前・・・節足(動物)、特徴・・・ウ、エ
解説:
図3は節足動物の甲殻類、図4は節足動物の昆虫類です。
選択肢オは図4にのみ該当する特徴です。