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今回は、2022年(令和4年)3月3日(木)に行われる、北海道公立高校入試の一般入試の合否判定の手順についてまとめました。
北海道教育委員会が公表した『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』を使用しています。
〜〜北海道公立高校入試の他の情報はこちら〜〜
>>【2022年(令和4年)】北海道公立高校入試の日程(流れ)と関連イベントのまとめ
>>【2022年度(令和4年)】北海道公立高校入試は何時から?時間割・試験時間・持ち物などまとめ
>>【札幌版】北海道公立高校入試の道コン最低点推移のランク別まとめ
>>【地方版】北海道公立高校入試の道コン最低点推移のランク別まとめ
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北海道公立高校一般入試の合否判定の総合データ
北海道公立高校入試の一般入試の合否判定は、以下の資料と方法を用いて行われます。
(1) 全日制の課程に係る選抜
ア 次に示す資料を総合的に評価して行うこと。
(ア) 個人調査書(成人の出願者を除く。)
(イ) 学力検査の成績
特定の教科の配点に比重をかける傾斜配点を行うことができる。傾斜配点を行う教科は1~3教科、得点の倍率は1.5~2倍とする。(ウ) 面接、実技を行った場合は、その結果
(エ) 健康診断書(体育に関する学科の出願者に限る。)
イ 特別の事情により、上記アの資料の一部が欠ける場合は、高等学校長の判断によること。
ウ 入学者の選抜に当たっては、次に示す方法で、合格者を決定すること。
(ア) 募集人員の70%程度については、個人調査書の「各教科の評定」の記録と学力検査の 成績を同等に取り扱い、選抜を行うこと。
(イ) 募集人員の15%程度については、個人調査書の内容等を重視して、選抜を行うこと。
(ウ) 募集人員の15%程度については、学力検査の成績を重視して、選抜を行うこと。
『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』P23より
北海道公立高校入試の合否判定の手順
①内申点と当日点の相関表で定員の70%が決まる(70%枠)
北海道公立高校入試の一般入試の合否判定は、まずは定員の70%が、内申点と当日点の相関表を使用して、決められます。
いわゆる、70%枠というものです。
以下、『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』の文言です。
2 選抜の手順については、次により行うこと。
(1) ウの(ア)による選抜を最初に行うこと。
『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』P24より
「ウの(ア)による選抜」とは、以下のことです。
(1) 全日制の課程に係る選抜
<中略>
ウ 入学者の選抜に当たっては、次に示す方法で、合格者を決定すること。
(ア) 募集人員の70%程度については、個人調査書の「各教科の評定」の記録と学力検査の 成績を同等に取り扱い、選抜を行うこと。
『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』P23より
定員の70%が内申点と当日点の相関表を使用して決められることについて、以下、『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』の文言です。
1 ウの(ア)において、個人調査書の「各教科の評定」の記録と学力検査の成績とを同等に取り扱うことについては、次により作成した相関表を用いて、その適正を図ること。
なお、学力検査において傾斜配点を行った場合は、総得点を500 点満点に換算した上で(小数第1位を四捨五入する。)相関表を用いること。
『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』P24より
相関表とは、以下の図のことです。
『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』P24より
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②学力重視枠と内申重視枠で定員の15%ずつが決まる
北海道公立高校入試では、学力重視枠と内申重視枠が、それぞれ定員の15%ずつ設けられています。
いわゆる、15%枠というものです。
学力重視枠と内申重視枠の詳細は、以下をご覧下さい。
>>【2022年】札幌圏の北海道公立高校入試の学校裁量枠まとめ
>>【2022年】北海道公立高校入試の学校裁量枠まとめ(旭川・函館・帯広・釧路・小樽・室蘭・苫小牧・北見・空知)
定員の70%が内申点と当日点の相関表を使用して決められ、その次に、学力重視枠と内申重視枠で合否判定が行われます。
以下、『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』の文言です。
2 選抜の手順については、次により行うこと。
(1) ウの(ア)による選抜を最初に行うこと。
(2) ウの(ア)において合格とならなかった者を対象に、ウの(イ)、(ウ)の方法により選抜を行うこと。
選抜に当たっては、受検者の学力検査の成績に0.63を乗じ、満点を315点に換算した上で選抜すること。
なお、ウの(イ)、(ウ)の方法による選抜の順序については、高等学校長の判断によること。
『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』P24より
「ウの(イ)、(ウ)の方法」とは、以下のことです。
ウ 入学者の選抜に当たっては、次に示す方法で、合格者を決定すること。
<中略>
(イ) 募集人員の15%程度については、個人調査書の内容等を重視して、選抜を行うこと。
(ウ) 募集人員の15%程度については、学力検査の成績を重視して、選抜を行うこと。
『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』P23より
合否判定の詳細はこれだけでは分からない
詳しく見ると、学力重視枠と内申重視枠での合否判定は、以下のように行われることが分かります。
・当日点を315点満点として合否判定する。
・学力重視枠と内申重視枠での選抜、どちらを先に行うかは高校による。
が、以下の内容がハッキリと分かりません。
・当日点と内申点をどう扱うのか分からない。合算して、1点刻みで点数順に合否判定するのか。
・内申点をどのように計算するのか分からない。70%枠のように20点刻みで計算するのか、それとも1点刻みなのか。
合否判定について、私は2018年に教育委員会に直接問い合わせたことがあります。
>>北海道公立高校入試の合否判定の仕組み(システム)を教育委員会に直接聞きました
このとき、「当日点と内申点の合計点で合否が決められる」という回答を口頭で得ました。
が、これは70%枠ではなく、学力重視枠と内申重視枠(15%)のはなしだと思われます。
書面での正式な情報ではないので断言はできませんが、一つの情報として受け止めてください。
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定員とは推薦入試の定員を除いた人数である
北海道公立高校入試の一般入試の合否判定として、70%枠・15%枠のはなしをしました。
この枠ですが、推薦入試が行われる高校の場合、注意が必要です。
推薦入試で合格した人数を差し引いて、70%枠・15%枠の人数を計算する必要があるからです。
以下、計算例です。
<70%枠・15%枠の人数の計算例>
定員320人、うち推薦入試で60名が内定したと仮定
→一般入試の募集人数は260人
募集人数260人の7割である182人が、相関表を用いて合否が決められる(70%枠)。
残り3割の78人のうち、15%の39人が学力点重視枠で、15%の39人が内申点重視枠で合否が決められる(15%枠)。
採点は「正答表」に基づき正確に行われる
北海道公立高校入試の採点は、北海道教育委員会が公表した「正答表」に基づいて正確に行われます。
以下、『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』の文言です。
5 採点
(1) 採点は、「正答表」によって正確に行うこと。
『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』P24より
疑問のある解答は校内で協議される(採点基準)
受験生の解答が正解かどうか微妙な場合、協議の上で正誤判定が行われ、その採点基準が全ての受験生の解答に適用されます。
以下、『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』の文言です。
5 採点
<中略>
(2) 解答について疑問が生じた場合は、校内で協議し、全ての答案について同じ基準で採点に当たること。
『令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引(一般入学者選抜)』P24より
札幌東西南北などの上位高では、採点基準が厳しいという噂があります。
北海道教育委員会が公表した「正答表」が厳密性に欠ける場合、学校独自のより厳密な解答を採点基準としているのではないでしょうか。
例えば英語の場合、正答表の採点基準の注釈に、「文法的には間違いはあるが,内容的に理解できるものは,1点(中間点)とする。」とあり、採点基準が緩く設定されています。
上位高ではこれを、「文法的に正しく,内容的にも理解できるもの」を正答としているのではないでしょうか。
北海道公立高校入試を突破する対策法
道コン公表の合格最低点を超えることを目標に!
北海道の公立高校の合格最低点は、入試終了後に道コンが公表しています。
こちらに、過去数年間の合格最低点のランク別推移を、私の方でまとめました。
>>【札幌版】北海道公立高校入試の道コン最低点推移のランク別まとめ
>>【地方版】北海道公立高校入試の道コン最低点推移のランク別まとめ
70%枠や採点基準など、情報が多くて不安になりますが、合格最低点を超えることを目標としましょう。
結局のところ、学校生活を頑張って内申点を確保して、問題集を完璧にすれば公立高校入試は突破できます。
学校の勉強と平行して、コツコツ頑張っていきましょう。
上位校を目指す子は「厳密」な記述対策を
札幌東西南北・旭丘、旭川東や帯広柏葉高校などの上位校を目指す子は、厳しいと言われている採点基準に耐えうる解答を書けるようになる必要があります。
対策として、問題集の記述問題の解答例を何度も読み書きして、覚える勢いでやりましょう。
覚えた解答例を、試験問題に合った形に書き換えたり組み合わせたりすることで、厳密な解答に近づきます。
★北海道高校入試おすすめ問題集★
道コンSS50対応問題集
学研の有名基本問題集『中学数学をひとつひとつわかりやすく。』をオススメします。
やさしい問題集ですが、復習テストまで完璧にしたら、道コンでSS50安定が望めるでしょう。
図形・関数分野(入試の配点比率が非常に高い)→確率→資料の解釈→方程式の文章題の順でやると、早く確実に点を伸ばすことができるでしょう。
例題→基本練習の順で3冊を最後までやって、仕上げに復習テストをやると、高い効果が得られます。
道コンSS55対応問題集
高校入試に強い受験研究社の、『中学 標準問題集 数学』をオススメします。
3冊やり込めば道コンでSS55安定、試験によってはSS60を超えることもあります。
図形・関数分野(入試の配点比率が非常に高い)→確率→資料の解釈→方程式の文章題の順でやると、早く確実に点を伸ばすことができるでしょう。
Step1(基本問題)とStep2(標準問題)のみを3冊最後までやってから、Step3(実力問題)→総仕上げテストの順でやると、効果が高いです。
道コンSS60対応問題集
高校入試に強い受験研究社の、『中学 ハイクラステスト 数学』をオススメします。
3冊やり込めば道コンでSS60安定、試験によってはSS65を超えることもあります。
図形・関数分野(入試の配点比率が非常に高い)→確率→資料の解釈→方程式の文章題の順でやると、早く確実に点を伸ばすことができるでしょう。
StepA(標準問題)をStepB(応用問題)のみを3冊最後までやってから、StepC(難関レベル問題)→総合実力テストの順でやると、効果が高いです。
道コンSS65〜70対応問題集
『塾技 数学100』と『瞬解60』をオススメします。公立トップ高を目指す子の多くがやっている、超がつくほど有名な問題集です。
『塾技 数学100』の全ての問題を根拠を持って理解し、手を止めずに解けるようになれたら、道コンでSS65安定、SS70も普通に望めます。
『瞬解60』まで行けたらSS70安定、試験によっては上位50番以内に入ることも十分あり得ます。
『塾技 数学100』の例題100問→『塾技 数学100』の実践問題→『瞬解60』の順でやると、無理なくやれるはずです。